■読者のページ〜2002年12月〜
今回は私達の旅の前半、カナダ編です。
ようやくたどり着いたブリティッシュ・コロンビア州ホープHopeから蚊の大軍に閉口したアルバータ州マグラスMagrathまでをお話します。

★7月20日(土)

午後3時に出発し初日のRVパーク、カナダのホープHopeを目指します。モーターホームは大きさに気をつければ運転自体は全く普通 車とかわりません。ただとても揺れるのです。後方で荷物整理をしていた私は船酔い状態です。やっとの思いで前方へ行くと長男(9歳)をナビゲーター?に車はどんどん道を登っていきます。

次男(6歳)と長女(2歳)はソファに座って揺れているのを面白がっています。「間違えたかなー」と夫。早速迷って山の中です。この大きさではUターンもままなりません。

国境を通過し、ようやく緑の山々に囲まれたホープHopeのRVパークに 辿り着いたのは午後7時近くでした。でも日没が午後10時近くなのでまだ陽は高く子供たちも駆け回っています。ここは家族連れが大半のようです。

RVパークはいわゆるキャンプ場です。

多くのRVパークはテントサイトとRV(モーターホーム等の車両)専用サイトの両方があり、RV専用サイトにはピクニックテーブル、ファイヤースペース、それと給排水や電気等のフックアップと呼ばれるRV専用の接続設備が完備されています。

キャンプ場内には管理棟、売店、シャワールーム、ランドリーがあります。RVパークによっては温水プール、スパ、カフェ、ゴルフ場、犬専用の公園等があるところもあります。利用したところは1泊$20〜$40でした。

夫は電話帳みたいなキャンプガイドから子供たちの大好きなプールがあるところを選びました。彼らはとにかく水に入っていれば満足なのです。ここホープでも早速子供たちと夫はプールへ、私は熊よけのあるゴミ箱を横目で見ながら山盛りの洗濯物を抱えてランドリーへ向かいます。

高い木々に囲まれたサイトが点在し心地よい風が吹く中を、犬と散歩、サイクリング、キャンプファイヤーとみんな自然の中での過ごし方を心得ていて思い思いに楽しんでいます。ここでは時間がゆっくり過ぎていくようです。

夕食は途中で買ったターキーのサンドイッチです。ビールとオレンジジュースで無事到着を乾杯!と、長女が「こぼしちゃった……」「だから気を付けてって言ったでしょ!」私達はいつもと何も変わりません。「10時過ぎたよ。 クワイエットタイムでしょ」と次男に言われ慌ててベッドの用意をします。RVパークには必ずクワイエットタイムがあり、これは本当によく守られていて感心します。枕元に目覚ましとペットボトルがあるのを確認して就寝。

★7月21日(日)

早朝に起床し出発。車は雄大なカナディアンロッキーを進みます。子供たちは揺れるベッドでまだ夢の中です。

昼頃に夏暑くて有名なカムループスKamloopsで本格的に食材を買い込みます。
ハーブフレーバの調味料、珍しい野菜、量り売りのフルーツ、カラフルなお菓子、水、米、オムツ、原料オレンジの洗剤、蜂蜜のハンドクリーム…。失敗を恐れずにカートに入れていきます。私の至福の時間です。お兄ちゃんたちは袋にブドウを詰め込み、夫は逃げる長女を追いかけます。

駐車場で子供たちリクエストのカップラーメンの昼食後、ひたすらカナディアンロッキーの観光基地ゴールデンGoldenを目指します。到着は午後6時過ぎ標高2,000M近いRVパークです。ここにはプールはなかったので夫と子供たちはキャッチボール、私は夕食作りです。サンフランシスコから持参した炊飯器も正常に動いています。 メニューはオーブンで焼くだけのチキンのヒッコリーBBQソース、子供たちはブルーベリーに夢中です。「明日こそキャンプファイヤーやってよ」という子供たちに「そうだな、明日やろうな」と約束する夫。キャンプファイヤーは未経験、火はつくのでしょうか?午後11時に就寝。

★7月22日(月)

朝は寒くて目が覚めました。気温10℃。午前中、レイクルイーズへ。澄んだ水に蒼い山々とビクトリア氷河が映ります。うっとりとしているとオットアブナイ長女が湖に足を突っ込もうとしています。湖畔散策すると今度は次男がぬ かるみに足を……先を急ぎます。午後は観光の中心地バンフ見学。さすがにハイシーズンだけあってRV専用駐車場に止めるのも一苦労です。ちなみにモーターホームの運転で一番大変なのが駐車場です。必ず誘導が必要です。

今日のRVパークはバンフ国立公園近くの町キャンモアCanmoreです。芝のあるサイトの中央を広い道路が通 る少々殺風景なところで、出掛けているのか周りの車に人影はありません。夕食はキャンプファイヤーを囲んで食べることにしました。メニューは名物アルバータ牛のステーキです。値段は日本の3分の1くらい。フライパンからはみ出す肉を焼きます。夫と子供たちは直径20cmの薪に悪戦苦闘しています。 その時、「やったー!ついたー!」の声がして子供たちがモーターホームの中へ駆け込んできてまた外へ。静かです。嫌な予感が的中しました。いろんな物がパチパチと音をたて燃えています。「あーあ、火をおもちゃにしちゃあかんよ」夫はノンキです。

やっとオレンジジュースとビールで乾杯!夢中で肉をほおばる子供たち。陽はまだ高くキャンプファイヤーはいつの間にか消えていました。(ちょっと)酔っ払って就寝。

★7月23日(火)

午前中に広大な山岳地帯で今年のG8サミット開催地カナナスキス・カントリーKananaskis Countryを抜けると道は平坦になり見渡す限り牧草地となります。

その日のRVパークは小さな町マグラスMagrathの住宅街のはずれにあるやたら蚊の多いところで、長期滞在しているらしいシルバー世代が何組かいるなんとも閑散としたところでした。

楽しみにしていたプールも終わっていて、早々にベッドに入ることにしました。明日は今回の旅のハイライト「イエローストーン国立公園」です。

イラスト/文・花山
つづく