| ★ごあいさつ |
こんにちは。今日はわざわざ来ていただき、どうもありがとうございます。この展示会はぼくの体験したカンボジアを報告するために開きました。小学校生活最後の夏休みの自由研究でもあります。ぼくがカンボジアに行けたのは『国境なき医師団日本』と『国境なき子どもたち』の子どもレポーターに選んでもらったからでした。本当にすばらしい機会を与えていただいたと思っています。
カンボジアで見たり聞いたりした事は、日本にいる時のぼくには想像もできないことの連続でした。今もまだカンボジアは、長年に渡る内戦やポル・ポト派の恐怖政治の名残で経済状況がよくありません。地雷もたくさん埋まっています。そのため、路上で暮らす子ども“ストリートチルドレン”や人身売買された子ども“トラフィックトチルドレン”なども多く、とても悲惨な状況があります。手足を失った人もたくさん見かけました。目の当たりにした時は、言葉を失いました。
でも、そのような状況だからこそ“このままではいけない”と思い、行動に移す心の優しい人たちもいます。NGO活動はぼくが思っていたよりずっとさかんに行われていました。苦しい状況下に暮らしている子どもたちはカンボジアだけに存在するわけではありません。世界中にたくさんいます。大都市にだって貧しい子供はいます。そのような事をみんなで意識して、知っていかなければと思います。知れば、無視する事などできないはずです。
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ぼくがトラフィックトチルドレンの子どもたちに出会った時もそうでした。無視できなかったのです。その時の気持ちは、この展示会を開くきっかけにもなりました。ぼくはこの展示会で、皆さんが少しでも何かを感じて下さればうれしいです。そのために一生懸命がんばりました。
でも、ぼくひとりでできたわけではありません。この展示会を開くために、たくさんの人たちにご協力していただきました。すごく感謝しています。どうもありがとうございました。
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(2002年8月)
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| ★『国境なき子どもたち』 |
| ぼくをカンボジアへ連れていって下さった『国境なき子どもたち』という団体の説明パネル。団体の沿革などや『子どもレポーター』の解説や歴代レポーターの訪れた国の地図など4枚にまとめました。歴代レポーターは総勢34人で、今年の夏までに、マラウィ・ラオス・スロベニア・タイ・中国・カンボジア・ベトナム・フィリピンの8カ国を訪れました。 |
| ★『ぼくの体験したカンボジア』 |
| 出発前に考えたことから、帰国後の気持ちまでを写
真を混ぜながら紹介しました。ほとんどここの6月号と7月号でお話したことですが、地雷のことや国境付近の地図などは、今回もう一度調べました。ぼくの作った詩も交ぜて展示したら、皆さんけっこうよく読んでくれていて、照れくさかったけれどうれしかったです。 |
| ★教材用のポスター |
| 『国境なき医師団日本』の学習ポスター13組セットをまとめて貼りました。戦争・難民・自然災害・感染症・貧困などのテーマ別
の構成で、 臨場感のある写真に【解説】と【キーワード】【質問】がついて、それぞれのテーマを身近に考えるきっかけを作ってくれています。小・中学生向けとされていますが、大人の方も熱心に見てくれました。場所がなくてなかなか無理かもしれませんが、まとめて貼るとよくわかるので、今回は良い機会でした。 |
| ★『国境なき医師団日本』の展示パネル
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| ぼくをカンボジアへ連れていって下さった『国境なき医師団日本』から立派なパネルをお借りしてきました。(これは申し込めば誰でも借りられます)このコーナーは学生の方が主に熱心に読んでくれていました。 |
| ★ビデオ上映 |
| 『国境なき子どもたち』の歴代レポーターのビデオや『国境なき医師団日本』の紹介ビデオ、そして今回のぼくたちのカンボジアでの映像を常に流していました。子どもたちには、写
真よりビデオの方がわかりやすかったようで、皆いっしょうけんめい観てくれていました。
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| ★体験コーナー |
| “このメッセージは必ずカンボジアへ届けます。”……このコーナーでは、カンボジアの子どもたちへ向けて展示会に来てくれた子どもたち(時には大人の人も)に、メッセージを自由に書いてもらいました。6日間で100枚以上のカードができ上がり、今も何人かに書いてもらっているので、近々まとめて送りたいと思っています。書いてくれた人たちとカンボジアの子どもたちの間に温かいつながりができました。これからもずっと続けていきたいです。展示会の間は、でき上がったカードを入口のところの天井から、モビールを使ってつるして飾りました。七夕みたい!と言われました。
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| ★ファイルコーナー |
| ぼくが子どもレポーターに応募するきっかけとなった新聞記事や応募作文、テーマ別
にまとめた新聞スクラップ、掲載新聞集や関連書籍のファイルなど、何冊かを机に置いておきました。このコーナーは一応設置……ってつもりでしたが、意外にいつも混んでいました。特に人気だったのは「応募作文〜難民について『差し込む光』〜」でした。(ここからは鍵付きのガラスケースの中です。)
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| ★関連書籍 |
| 自分の本だけでは少ないので、図書館から借りていた本もずらりと並べてしまいました。熱心に書きとめていく人もいました。 |
| ★民芸品 |
| カンボジアで買ってきた【お箸】【テーブルセンター】【巾着袋】を並べました。これだけ見ると、カンボジアはとても豪華な国に思えますが、美しい民芸品の裏にも児童労働があるのです。
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| ★ソンボンくんの絵 |
| カンボジアで仲良くなった『若者の家』に住むソンボンくんとは、今でもときどきメールや手紙でやりとりしています。6月のぼくの誕生日にもカードを贈ってくれました。その絵がきれいなので、引き伸ばして飾りました。ぼくの大切な宝物です。解説は、この夏に再度カンボジアを訪れた“渡邉塊さん”(先輩レポーター・現在高校1年生)に頼んで、ソンボンくんに書いてきてもらいました。その時に新たにもらった3枚の水彩
画も額に入れて飾りました。大好評でした。 |
| ★かっぱ
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| ぼくは、カンボジアの子どもたちと交流する手段として、詩の朗読を選びました。大好きな谷川俊太郎先生の『かっぱ』の人形を持っていき、詩を読み、伝授してきましたが、とても喜ばれて、ぼくのあだ名が『かっぱ』になったほどです。今回はその人形を再現して飾りました。これもまた送りたいと思っています。
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| ★谷川俊太郎先生 |
| ぼくは夏休みに俊太郎先生にお会いした時、カンボジアで『かっぱ』の朗読が喜ばれたことと、今回の展示会の話をしました。そうしたら直筆で『かっぱ』をカードに書いて下さり、送って下さいました。感激!勿論、これはカンボジアの子どもたちへ送りますが、今回は額に入れて飾らせて頂きました。今回の展示会で俊太郎先生のファンがすごく多いことがよくわかりました。2月1日の『会留府開店25周年記念講演会〜谷川俊太郎+谷川賢作〜詩と音楽の会』に皆で行きましょう!
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| ★5円玉
キャンペーン |
『国境なき子どもたち』では『友情の5円玉
キャンペーン』を実施しています。ぼくも帰国後いっしょうけんめい集めています。どうやって集めているかと言うと、500mlのペットボトルを使っているのです。無理やり押し込むと入るのですが、絶対落ちないのが利点です。それに中身が見えるのでたまっていく様子がよくわかり楽しいです。ちなみに、ボトル1本で、5円玉
が440枚入ります。このコーナーではキャンペーンの紹介と共に、そのペットボトルとオリジナルラベルを展示しました。ボトル15本とラベル60枚は希望者に配布していましたが、6日間のうち最初の3日間でなくなりました。何ヵ月後にどれだけの5円玉
が集まって、どれだけのご縁が生まれるか楽しみです。
『国境なき子どもたち』のホームページより……『5円玉』から『ご縁』が生まれる、そう考えればこの硬貨の持つ力が急に大きく思えてきます。5円玉
は、日本の皆さんに外国の恵まれない子どもたちとのご縁をもたらすことだってできるのです。
たくさんの5円玉が集まれば、彼らに日用品を、そして、学校へ行く機会を提供することができるのです。5円玉
という金額は大きなものではありません。しかし、一人の子どもの人生を変えるきっかけには十分なりうるのです。
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| ★PEACE
MAP |
| ぼくの友だち、お母さんの知り合いなど総勢50人に折ってもらった『折り鶴』で世界地図を作りました。日本の細かいところの小さい鶴も、超器用な友だちがていねいに折ってくれました。『PEACE』の文字も折り鶴です。ぼくたちはこれからもこのような作品をたくさん作って、世界中の子どもたちに贈りたいと計画しています。たくさんの人に協力してもらいたいです。
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| ★『展示会を終えて』
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この6日間の展示中、訪れて下さった方は約500人!ぼくは本当に驚きました。そしてすごく嬉しかったです。夏休みはほとんどこの準備だったし、途中、体もしんどかったけれど、やって良かったと思いました。企画する前は、小学生のぼくに何ができるのかと考えても、答えが出せませんでした。学校で発表したいと思っても、学校にはいろいろな事情があるらしく機会も作れなくて、一時はすごく落ち込みました。いろいろな人の励ましで、今回展示会が実現できて、とっても気持ちが楽になりました。背伸びしないで、できることからやればいいって思えました。これから大人になるまで、たくさん勉強もしなければならなくて大変だけど、目的ができたのでがんばります。
今は10月14日の『国境なき子どもたち』活動報告会に向けて準備しているところです。ぼくだけでなく、先輩レポーターの方や、この夏の最新の報告もあるので、皆さん是非会場へいらして下さい。
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また、11月15日に岩崎書店から『アンコールワットの神さまへ』『国境なき子どもたち』子どもレポーターの記録(石原尚子著)という本が出版されます。ぼくたちの今回のカンボジアでの体験を小学生向けの物語にして頂きました。ぼくも楽しみにいます。多くの人々に読んでもらえるといいなと思います。ぼくは一人では何もできません。でも今回一人じゃないことを皆さんが教えてくれました。本当にありがとうございました。すごく感謝しています。これからもどうぞよろしくお願いします。
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(2002年9月 五十嵐敬也)
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| ★スペシャルサンクス |
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『国境なき医師団日本』、『国境なき子どもたち』
『千葉市ハーモニープラザ』加賀美幸子さま・谷川俊太郎さま・片岡さま・石橋さま・千草台東小学校PTAさま。そして『会留府』の皆さま、ホームページ掲載、チラシの配布、展示会場の準備・片付けなど、たくさんのご協力を本当にありがとうございました。
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