■えるふ流読書法〜2004年4月〜
毎日人と接していると、言葉はとても大切だと思う。どうもうまく使っていないと感じたり、心も楽しい気分になったり、ひどく孤独になったり、もちろん、自然=身体とおおいに関係があるのだが、言葉はそのことを何倍にも広げたり、深くしたりする。また、無言、これは言葉を持たないということではなく、音がない。では音はどこへいったのか。私の場合無言でいる時は言葉は心で響いている。静かな夜更け、外は雨、時々飛行機の音、車の音が聞こえる。黙って本を読む、時々小さな声を出して読んでみる。
最近ちょっとおもしろい本を買った。(本屋でも本を買います。というより、買い過ぎるクセはなおりません。本と花はいくらあっても嬉しい。)
★『ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ』中西進
★『常用字解』白川静
★『暮らしのことば擬音 擬態語辞典』山口仲美/編
ひらがな、漢字、そして音、この本は辞典というか文化論というか。偶然広告をみて手にしたのは、この頃老化現象?単になまけて使わない?ともかく忘れてなかなか適切な言葉を思い出さない。また、学校で学んだ時と送りがながずいぶんと違ってしまって、時々困ることがある。
中西進は『ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ』でまず最初にこんなことを書いている。《自国論がさかんだがその時に最も確実に手がかりとなるのはことばである。人間はことばで考えてことばで表現するから、まず、基本の日本語を考察し、それから日本人の思考や感情の根本をみたい。》
たとえば《太陽の「日」と燃える「火」この二つは昔から「ひ」とよむ、仲間のことば、「ひ(日)」とよんでいる天上の太陽が地上に降りてきて明るく照らす「ひ(火)」となる〜p48》たとえば「ことわざ」《ことばのもつ霊力を表すのが「ことわざ」たとえば夜爪を切ると親の死に目に逢えない、などといいます。「ことわざ」とはことばの「しわざ」夜、爪をきってはいけないという「しわざ」によって切らないようになる。これが「ことわざ」万葉の時代には、口にすることばの力が生きていた。〜p180》こんな風にことばの成立ちを「ひらがな」で読み解いた本で、言葉の本というより日本の文化をひらがなを通
して語っています。
ところでこの「日」と「火」常用字解ではどう書かれているでしょうか。日《解説〜象形、太陽の形、「ひ、太陽、ひかり」の意味に用いる。太陽の丸い形で表すが中がからっぽの丸い輪でなく中身があることを示すために、中に小さな点を加えた……p500》。火《解説ー象形、燃え上がっている火の形。「ひ」をいう。古い字形は焔の全体の形であるが、今の火という字は、上に火の粉を散らした形になっている……p40》。もちろん全ページ漢字の成り立ちも記されています。(辞書はトイレ常備品です。パラパラめくってもよし、はじからめくって読んでもよし。これは余談です。)
『暮らしのことば擬音 擬態語辞典』をみると 「火」は《ぼうぼう》とも《ちょろちょろ》とも《めらめら》とも、そして、「日」は《かんかん》とも《ほっかり》とも《ぎんぎんぎらぎら》、これらの音を聞いてどんなことを想像するでしようか。国語辞典にあまり載っていないこれらの言葉は響きが意味をもっています。本の中のまんがや文学作品コラムまでちょっとした日本の文化史をひもとく様にかかれています。擬音 擬態語は生活と身体と密接なつながりがあることが良くわかります。
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