■えるふ流読書法〜2003年11月〜

今年のクリスマスのサイン本は画家長新太の本に決まった。ナンセンス・ユーモアの絵本を描いている人といったら、これ以上の人はいないのではないだろうか?

長新太さんだ けでなく、亡くなった馬場のぼるさんなどマンガ家が絵本を描いていることも多いけれど、それらの日本の絵本は外国の絵本に比べると、のびのびしていておかしくて、時にはちょっぴり哀しく、笑いながら胸の中でじーんときたりする。あまり風刺がきつくなくて、やんわりナンセンス!!

お勉強に役立つわけでもなく、おなかが満腹するわけでもな いから、一部のおとなの人からはどこがよいのでしようか?などと聞かれたりするけれど、“これだけは保証します。〜長新太さんの本を読んでおとなになった人はセンスがよくなります!?”

センスを『新解国語辞典』でひくと〜物事の感じ方、理解の仕方、または表現の仕方、ちょっとした行為や微妙な事がらについての感覚〜と説明してある。今の日本の政治家も役人もセンスの良い人がいないのはきっと長さんの本を読んでいないからだ。残念ながらおとなになってあわてて読んだ人には、なかなかセンスは身につかない。それは長さんの本は子どもが主人公だからだ。

『おしゃべりなたまごやき』の王さまも『ごろごろにゃーん』の猫たちや『ぴかくんめをまわす』の信号機や、もちろん『かさもっておむかえ』のかおるや『わたし』のみちこは子どもだし『ふゆめがっしょうだん』の楽しい冬の木の芽は子どもでないとなかなか探せない。

ところで長新太さんってどんな人?1927年生まれだから子どもたちからみるとちょっぴりおじいちゃん。『なんじゃもんじゃ博士』の博士やゾウアザラシとなにか似ているんだなァー。いまもきっと目玉をギョロリとさせてどんなものでも入るまほうのリックを背に“そんなもんじゃどんなもんじゃ”と歩いていると思います。

最後にいいこと教えましょうか!『なんじゃもんじゃ博士』の本の左はしに書いてあることを一日一回声に出して読むときっとセンスのよい人になるから試してみてください。(これはおとなへ……です。)


「他人の肉体をやたらにひっぱったりしてはいけません。」
なんじゃもんじゃ博士17より

「人間は、なんでもしっているみたいにいばってはイカン。しらないこともたくさんあるのだよ。」
なんじゃもんじゃ博士24より

『なんじゃもんじゃ博士』 (ハラハラ編)
『なんじゃもんじゃ博士』 (ドキドキ編)

長新太/理論社