●ロンドン便り〜2003年4月〜
今月はロンドンでの出産や子育てのことについて少し紹介したいと思います。
イギリスで出産する場合、NHSかプライベートのどちらかが選べ、保険が使えます。もちろんNHSの場合は無料ですが、産後の入院に必要なものを全て持参し、子供の沐浴などの育児指導はほとんどありませんでした。妊娠中の定期健診は月に2回で内診はなく陣痛が始まって病院に着いて、初めて内診があったので、このことには驚きました。
出産前に産院見学するツアーに参加し、施設の案内や準備についての説明がありますが、ここでは出産時に使う麻酔(笑気ガス、硬膜外麻酔など)についても詳しく聞くことができたので、精神的にとても安心できました。この麻酔の使用率は約7割だそうです。
産後の入院日数は母子共に健康なら、産後6時間以内に退院できます。これは病院にいるよりも自宅でゆっくり休めると知り合いが話していました。NHSでは産後の家庭訪問もあり、育児相談など経験豊富な保健婦にいろいろ聞けるのでとてもよかったと思います。特に私にとっては日本とは違うことが多かったので、とても助かりました。
ここ数年、子供が1歳になった時の予防注射で麻疹、風疹、おたふく風邪の3種混合(MMR)の副作用がイギリスでも問題になっていて、プライベートで別
々に予防接種を受ける子供も増えてきましたが、約3割の子供がMMRを受けていないことも、とても気になります。出産前に義母からここでの育児について、いろいろ話を聞いていましたが、スウェーデンでは産後10日くらいから子供をベビーカーに乗せて、外で1時間ほど寝かせる習慣があります(これは他のヨーロッパの国にもありますが)。
生後6ヶ月から保育園に子供を預けますが、そこでも母親から子供を外で寝かせるように頼みます。生後1ヶ月間は外気から守るように勧めているところもあるようですが、この様に2歳になるまでこの習慣を続けると、病気に強い子供に育つので、私も実際に息子が生まれてから今でも続けていますが、熱がでても1日くらいで治ってしまうので、病院に行くような風邪をひいたのは2歳半の現在までで3回だったと思います。ですからこれから出産を予定している人にはぜひ勧めたいと思っています。
以前にもロンドン便りでここでの子育てについていくつか紹介しましたが、自分の納得できること、いくら考えても納得できないことと色々ありますが、周りから見ていてなかなかわからないのが人種差別
です。これは私の身近にある児童館にもあります。
外見だけで人を判断するということは、とても悲しいことですが、これはこれからもなくなることはないと思うくらい難しい問題です。子供が人種差別
をするのは、その母親がそうだから……。早く人種差別がなくなる世界になるようにいつも願っています。
これでロンドン便りは終わります。写真は児童館と幼児広場です。
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