■ボストン便り〜2003年11月〜
新聞は、この戦いはまさに現代のアテネとスパルタの戦いである。と書いた。勝者がフロリダでゲームをする?そんな事に何の意味もない。今宵の一戦こそがワールドシリーズ、今世紀のThe Gameである、と。
プレーオフが始まると、息子の小学校でもSoxDayが催されました。Something
Soxを身にまとい、皆でSoxへの忠誠を確認しあいます。わが息子も45番マルチネスの真紅のTシャツを着て意気揚揚と登校していきます。この日は、学校中が赤や青だらけでした。もちろん、ヤンキースファンもいます。そう言う子はちゃんと「ヤンキース」のカラーを身につけ、「絶対ヤンキースが勝つ!」と言っています。
街の中は〜大学のキャンパスから空港のエールフランスの搭乗カウンターまで〜“Go!Go!Sox!”の文字があふれています。
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街の熱狂は、リーグ優勝決定戦出場が決定し、その相手がYankeesと決まってから一段と白熱化しました。
もともとBostonianはBostonのことをHubといっています。Hubとは車輪やネットワークの中心。ここがアメリカの発祥の地であり、全ての中心であると信じています。
というわけで、Bostonianは NewYorkに対して激しいライバル意識をもっています。NYの人はそんなこと思ってませんが。さらに、SoxとYankeesは長年のライバルであり、しかも“バンビーノの呪い”の呪縛から逃れる最大のチャンスなのです。 |
1919年、Soxのオーナーはミュージカル公演に入れ揚げ、その資金調達のためあろうことかエースで3割打者のベーブ・ルースをYankeesに金銭トレードに出しました。
それまで球団創設以来20年間5回のワールドシリーズ制覇に輝いていたsoxは、それ以降一度もワールドシリーズを制覇することが出来ません。ワールドシリーズに出ても大体3勝3負のイーブンに持ち込みつつ、最終戦で敗北を喫しています。阪神が18年ぶりのシリーズ制覇を狙っていましたが、こちらは84年越しの悲願(記録更新中)です。
これが、ベースボールの神様を粗末に扱った罰とも、Yankeesに移籍した結果偉大な成績を残しはしたものの私生活がぼろぼろになって、若くして癌に倒れたバンビーノことベーブ・ルースの呪いとも言われております。ちなみに今回ワールドシリーズを出場を狙っていたシカゴ・カブスにもヤギの呪いがかかっていて、こちらは58年越しワールドシリーズ出場の宿願(こちらも記録更新中)となっております。
3勝3負で臨んだ対Yankees最終戦、試合は敵地NYで行われるものの、Bostonの街の中は赤一色に染まりました。
表通りを歩く人は、着ている赤いTシャツの胸の文字を行き交う車にアピールし、ドライバーは窓から手を出して此れに応えます。
普段は授業や学生の作品などを展示している大学内のプラ ズマディスプレイもすべてRedSoxの放送に切り替わっていました。
近所の銀行の支店も皆SoxのTシャ ツです。(ここはsoxのスポンサーだから当然)
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4回で4対0とリード、うちの家族は安堵してベッドに行ってしまいました。私も勝利を確信し、やりかけの仕事を片付けるためにLabへ戻りました。ちょっと不安なので、学内のプラズマディスプレイを見に行くと、5,7回と失点を許すものの8回表にsoxは1点を追加し、Bostonian一同呪縛が解けたと安堵した矢先に……。
11回裏。野球の神様は未だに怒っていました。やっぱり最後の最後で逆転負けでした。考えてみればボストンはアメリカのアテネとも呼ばれていて、しかもペロポソネス戦争ではスパルタが最後に勝利を飾ったではないか……BostonGrobeのバカ。
というわけでBostonの人々は85年越しの悲願(記録更新中)、来年こそはバンビーノの呪いが解けますようにとお祈りをしながら越冬の準備に入ります。ぁ。初雪……。
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