■読者のページ〜2004年9月〜

子どもにどんな本が良いか選ぶのが難しいです。えるふさんへ行った時は相談してもらえるので良いのですが、図書館に行ったりして本を選ぶ時は困ります。

ところで、 本のうしろに年令が書いてある本がありますが、あれは誰が決めるのでしようか?あの書いてあるのを基準にして良いのでしょうか?うちの子にはちょっと高いのではないかと思ったりします。

いつも会留府に来ていただいてありがとうございます。楽しく読んであげられているようですし、店でもゆっくりと選んでくださっていて嬉しいです。本の後ろの年令表示は書いてない本も多いのではないでしょうか。書かれているのも単に「小学校中級以上」と書かれているものから、「自分で読むなら〜以上、読んでもらうなら〜以上」というのまでいろいろあります。

じつは、会留府や会留府のような児童書専門店では 年令表示をするのはやめて欲しいという意見がほとんどです。おとなの本にはこんな表示がありません。50歳以上とか、こんな表示はあまり意味がないでしょう。それなのに子どもの本には表示があったりするのは選ぶのがおとなで、適切な本を選んでやるという意識が、必要とする声を反映しているのだと思います。

つまり言葉を変えていうと教育的配慮ということでしょう。自分の子どもがどれくらいの活字を読む事ができるかどんな本が好きかほとんどの親は知っていますが、本の内容は知らないけれどその内容の前に、たとえば小学生になったらというレベルの方が気にかかります。そして子どもの年令より少し上のレベルの本を与えたいと思っています。そして、読んでやるというより自分で読んで欲しいと思っています。

現実は二極化が進んでますます差がひらき、平均値が出しにくくなっています。驚くような本を読む子どもがいるかと思うと、まったく読書にほど遠い状況の子どももいます。つまりあの表示はあまり基準にならなくなっています。専門店ではその分お客に聞いたり、お話をするようにしています。

会留府でもまずお聞きするのは、最近おもしろかった本はなに?どんなことに興味があるか?とお聞きして、次に自分で読むのか?読んでやるのか?年令や性別を聞く、それも小学生どまりで、中学生からは年令はほとんど関係なく、お聞きすることもありません。図書館へ行ったらなおさら司書に聞くことです。そんな相談にちゃんとのってくれるのがよい図書館です。(子どもたちには良い図書館が必要です。)ちょっと嫌な気分になることもあるかもしれませんが、めげずにどんどん聞きましょう。

あの表示は出版社がつけるものです。本を作る場合に使う漢字などで子どもの年令を想定しますが、それを表示するかどうかとは別だと思います。ちなみに日本では本の価格も出版社が決めます。ゆっくりと子どもといっしょになって選ぶ、わからない時は聞く、それが一番よいのではないでしょうか。

阿部裕子