
■読者のページ〜2003年5月〜
えるふ通信4月に続いての2002年12月末のイギリスです。ウインダミア……かのピーターラビットのふるさとともいえるところです。その日は、イギリスの西に位 置するカーライルから日帰りのウインダミア行きでし た。朝9時にカーライルのバス停を発って、ウインダミアに向かいます。片道約5時間のバスで、往復で7ポンド(1,400円)です。(イギリスはアイルランド同様、バスがすごく安いです。それに、往復で買うと割引率が大きくて驚いてしまいます。)カーライルからのバスツアーも夏にはあるのですが、冬はないので、これも自力で行くしかありません。 Keswickで乗換え、そこからウインダミアに向かうバスは、ダブルデッカーです。私、2階の前のほうに座っていたのですが、2階にいると道はかなりアップダウンがあるためジェットコースター並みのゆれが楽しめます。
鉄道のウインダミア駅の前がバス停です。ここで降りますが、バスはここが終点ではなくて、バスはさらに東のKendalまで行きます。ウインダミアのバス停は、北と南に大きなスーパーマーケットに囲まれています。自然ばかりのところではないのです。普通 の人たちも住んでいる普通の町でもあります。ところで、ウインダミア(Windermere)、「ウインド(wind)」は、風を意味するのでしょうか?「ミア(mere)」は、湖の意味です。 さて、ツーリスト・インフォメーションを左折して、ちょっと感じのいい小さな町中の坂を下っていきます。湖に近づくにつれて土産屋が増えていくのは、観光地だから仕方のないことですねぇ30分くらいすると湖にでます。ウインダミア湖のクルーズ乗り場があります。夏などは、避暑にくる場所なのでしょう。かのベアトリス・ポターのヒルトップは、湖の向こう岸の上です。向こう岸にはフェリーがあるのですが、このクルーズ乗り場からは、向こう岸までのフェリーは出ていません。フェリー乗り場については、一休みしたティ−ルームのかわいい女の子(高校生くらいかな)が教えてくれたところでは、湖に臨むその店を陸側に出て、「右に曲がって道なりに10分ほど歩いて行けばあります」、というのでした。 しかし、道なりに沿っていくと教えたらた、その道が見つかりません。うろうろしていたら、たまたま、ほんとたまたま、湖に接する羊の牧草地の中を歩いていく人を見たんです。そのあたりに行ってみると、みんな、柵と見えるその牧草地の門をかってに開けて、入っていくんです。よく見ると、パブリックパス(public path)の標識がありました。その牧場自体は、誰かの所有地なのですが、公の道がその中にあったのです。羊のすぐ横を通 り抜けることとなります。でも、牧草地ですので、雨で道は、ぬかっています。なお、ここにも、ナショナルトラストのマークがありました。 その道を通って、やっとフェリーの乗り場に着きました。フェリーは約20分ごとに出発していました。中型の、一台(一艘?)のフェリーが渡し舟で、こちらと向こう岸を行ったり来たりしているのです。車は15台ほど乗るようです。歩行者一人の渡し賃は片道40ペンス(80円)です。天気は、雨。降ったりやんだりです。ウインダミア湖は、澄んではおらず、普通 の湖同様、底は見えません。水の中にワイヤーがみえたのは、遊園地の船みたいな感じでした。
でも、冬場はヒルトップ牧場はしまっていて、入ることはできないのだそうです。この雨の中、サイクリングで走り回っている人たちとフェリーで一緒になったりもしました。ご苦労様です。
時間があれば、1階のカフェで優雅にお茶でも飲みたかったです。帰りのバスに間に合うように余裕もって戻ってきたため、、バス停で時間がありました。そこで近くのスーパーで、ギネスの500mlのビンビールを買って、日本から持っていった柿の種とともに、ベンチでゆっくりしてました。このギネスは、キャップ式で、日本では、見ない形のものでした。飲み終わる前にバスがきたので、バスの中でも、キャップ開けたり締めたりして、景色見ながらゆっくりと飲んでました。たくさん歩いた後ですし、それまで、イギリスでは、ほとんど酒を飲んでいなかったので、実においしかったです。 ウインダミアのバスの発車は15時45分でしたが、もうあたりは真っ暗でした。雨もまた、降ってきました。観光地で道は混雑しており、その中をバスは、戻っていきました。終点Keswickで、乗換えて、カーライルに着いたは6時でした。急いで歩いてお疲れの日でした。もっとゆっくりしたかった……。 余談ですが、ピーター・ラビットについて、もし興味があったら「ピーターラビットの謎−キリスト教図像学への招待−」(東京書籍、益田朋幸)は、異色ですが、お勧めします。ピーターラビットは、聖書をベースにしながら、最後はこんな……というにも見られる、というこんな読み方もあるのかということを教えられ、面 白いです。
イギリス旅行の余談ですが、びっくりしたことの一つに、ロンドン塔のお土産がありました。いろいろなお土産とともに、紙で作って動く立体仕掛けの人形がありました。2つあったのですが、その一つは、甲冑を着て馬にまたがった騎士が竜をやっつけるといったもので、仕掛けの横のハンドルを回せば、騎士が槍で竜をやっつけるといったものだったかと思います。 もう一つのほうが問題でして、ロンドン塔ということで、これは首切り役人が、罪人の首を切るというもので、ハンドルを回すと、首切り役人の斧が振り下ろされ、罪人が突き出した首が落ち、あとには首が切られた体が、首の切り口も鮮やかに残っているっていうものだったんです。これ、すごく残酷じゃないですか!、と思ったのですが。それなのにイギリスでは、これが残酷だと問題にならないのですか?教育的にもすごく問題だと思ったのですが、どうなんでしょうか。 イギリスが、ロンドン塔でこのようなことを行っていたのが、中世や、1500年のころであったわけです。イギリスって、当時の日本とくれべてみると、意外と残酷な国だったのじゃないでしょうか?それともこんなこと、ヨーロッパ全部にいえるのかしら?であれば、農耕民族と牧畜民族の違いなのでしょうか?
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