■読者のページ〜2001年6月〜
ほのぼの かこワールド

「ドットコム どこが混むのと 聞く上司」

これは毎年恒例、サラリーマン川柳の傑作選の一つです。

「ユニクロは どんな黒かと オヤジ聞き」

大笑いしてしまいました。不況、リストラ、少年犯罪、教育荒廃と思わず背中を丸めてトボトボ歩きたくなる昨今、子どもから大人まで言うまでもなく、私達は日々ストレスにさらされながら生きています。慢性的なストレスは体の免疫力の低下をまねきます。

しかし、「笑い」が体の免疫力を高めストレスを軽減させるということは医学界ではよく知られていることです。日々是好日、毎日を楽しく生きたいものです。

そんなわけで(どんなわけ?)5月3日はまるで落語家の様なはなしっぷりのかこ氏の講演会に大笑いし、氏の人柄がなんともじんわり滲みでている原画に癒された一日となりました。かこ氏自体がほのぼのと楽しく、こんなおじいさん(失礼!)が近所にいたらなぁ、と心から思ってしまいました。それにしてもさすが工学部、エジプトの絵本の原画には心底脱帽!なのでした。

( まじま)

5月3日(木)船橋市勤労市民センター『遊びの中で育つ子ども』

というテーマでのかこさとしさんの講演会に行ってきました。

その日は、いつになく寒い雨の日でした。子どもも私も、かこさとしさんの絵本が大好きで講演会や原画展の機会があったら、是非行ってみたい!とずっと思っていました。私が絵本から想像するかこさんは、緻密で色鮮やかな絵を描いていらっしゃる方だから、きっと繊細でちょっと神経質な人なのかしら?きゃしゃな感じで絵ばかり、夢中で描くような人なのかしら?といろんな想像をしていました。私は、予定より早目に行って、またとないチャンスを逃すまい!聞き漏らすまい!と前の席を確保して、お姿を拝見するのを今か今かと、待っていました。

講演は時間通りに始まり、かこさんがいらっしゃいました。その姿は、私が想像していた風貌とは、まったく違っていて、いささか腰は曲がっていたものの、がっちりした、背の高い芸術家というよりも、どちらかというと元スポーツマンの学者タイプといった感じでした。

喋りっぱなしで、ユーモアたっぷりの内容は、2時間をあっという間に感じさせるものでした。かこさんは、大学でも講義をされることがあるそうです。こんなに楽しい先生の話なら、私も学生時代に寝ることはなかったろうなあ……なんて思いながら聞いていました。

中でも、私が特に楽しく聞かせて頂いたのが、「ひとりあそび」のくだりです。いくつかの例をだして、遊び方を説明していらしたのを聞きながら、“小さい頃に私もやった!やった!”と思い出しながら、楽しく聞いていました。かこさん自身もまるで、ついこの間、その遊びをして、楽しかったよ!と言っているような口ぶりで、ご自分のことを“化石人間”などと言っていたけれど、まるで“少年”のようにワクワクさせながら話している気がしました。

“こうあるべき”とか“こうしなさい”などという言葉はまったく聞かれず遊びの中でどう子どもが育つか?ではなくて、こどもの日常全てが遊びで私は(かこさん自身)こう育ちましたよ……。とおっしゃってるように感じました。

講演の終わりの方で、ご自身のことや絵本への思いのようなことも話してくださいました。
*子どもの頃に出会った感動の1冊は、中学生の時に読んだ『小鹿物語』だという事。
*高校生の頃、俳句をやっていらした事。
……だから、あんなにテンポのある弾むような文章が書けるのかも??と納得……。
*「かこさとし」本名ではないという事。
*これからは、ちまちましたおもしろい絵を描くのは止めにして、小さな子にも、涙がでるような心に訴えるものを描きたい。子どもより先に生まれた者として、しっかりした知恵や考えを伝えていきたたい……かこさんのメッセージのように思えました。

けど、ちまちましたおもしろい絵で、楽しいひとり遊びができるのになんだかちょっと寂しい気分……まだまだ話たりないようなかこさんでした。私ももっともっと聞いていたかった。また機会があることを願います。

(福田菜穂子)

かこさとし絵本・原画作品展(5/1〜6)

ゴールデンウィーク中、船橋市民ギャラリーにて開催されていたかこさとしさんのこの作品展。行きたいなぁ、と思いつつ連休中はおでかけが多くてだめか……と思っていたところ、少し前に行った悪天候の日の潮干狩がたたって我家の男共がダウン。3日の午後にちょっと見に行く事ができました。

かこさんの絵本にはずいぶん親しんできましたが、学校教材に使われる本や、子供の遊びについての本、紙芝居など、かなりの量 の原画や著作が展示されており、またテーブルやじゅうたんの上などで子連れでもゆっくりかこワールドを堪能できるようになっていました。

私がこのギャラリーに着いたのが3時過ぎ、あぁもうちょっと早く出られたら講演会も聞けたのに残念……と思いつつ1時間ほど原画や著作をゆっくり見て、帰ろうかな、と思ったそのとき!なんと、かこさんご本人が読み聞かせをしてくださるというラッキーな出来事が。

読んで下さったのは『カラスのパンやさん』の大型絵本。1926年生まれとおっしゃるかこ先生の読み方は、とっても味わいのあるものでしたよ!!もちろん、大好きなお話しでもあったのですが♪映画がまだ無声映画の時代の弁士もこんな口調だったんじゃなかったかしら……とちょっと思ってしまいました。私も小さい子供達と一緒に体育座りをしてとても楽しく聞かせてもらいました。

(田中えいこ)