■若い人からのお便り〜2004年8月〜

★嘘??

最近私は、高校野球の応援に行きました。学校の応援委員(チアリーダー)として公欠をもらって行ってきました。直前に期末試験があるのにも関わらず練習をしなければいけなかったし、高校に入って初めて委員会を選ぶのに、仕事内容について十分説明されていない、という思いもあって委員会自体に嫌気がさしていたので、何かしら小さな理由を見つけて本番を目前に控えての練習を何度か休んでしまいました。

本番前日も、予定表に練習有りと書いていなかったので、体操服を持っていないとゆう理由で練習に出ず、連絡事項を聞き損ねました。

その日、家に帰りながらやっぱり無理にでも参加するべきだったのでは……と考えてしまい帰って来てからもしばらく気にしていたのですが、しばらくすると長く悩まない私はテレビを見たりして何気なく過ごしていました。母が心配していろいろと明日の行動について質問した時、私は、テレビに夢中でした。私は、内容を全然聞いていなくても聞こえない時でも誰かが自分に対して話していればすぐにわかります。そして、良く考えずに相づちを打っているとこが日常生活の中でかなりあります。その相づちが全部「うん。」だっ たら相手の人に聞いていないと分かる分まだマシです。どうも私は無意識の内に「あー、どうだろう?」とか「 うん、そうかもね。」とか言っているようなのです。しかも話が長くなってくると「もう!ウルサイよ!」とか「え〜??知らない!」と言って話を途切れさせてしまいまうらしいです。

テレビを見ていて母の話を聞いていなかった私は、とりあえず相づちを打っていました。そして、テレビも見終えた時、母が私に「明日、ドコから電車に乗るの?お金は?」と聞きました。「だから、学校にバスが来るって言ったでしょ!」と答えるとすごく怒られました。嘘をついたらだめだと言われても、私は嘘を言ったつもりはありませんでした。どうやら「明日は電車で行くの?」とか、「どこの駅から乗るの?」と聞かれていたらしい と気付いてからは自分が悪かったと思いましたが、それまでは“いきなりどなられた!?”と混乱していました。本当に何も考えていなくても返事はしているなんて……。とちょっと悩みました。でも、考えてみると結構頻繁にそんな風にしている気がします。

今回は、後で分かったから良かったのですが、私の適当な相づちに騙されて困る人がいると大変だと思いました。どうしたらいいのか……。今、誰かが話し初めて「あ、私に言ってるのかな?」と感じたら、その人の方を向いて、その話を聞くようにすればイイんじゃないかと思っています 。どうでしょう?

いしわたみどり

★帰宅部のトッケン

夏休み初日だというのに、ぼくは制服を着ていた。国語科の先生に作文を提出する為である。まったくウンザリする。本来ならば、ぼくは家でだらしなく寝転がり、アイスキャンデーでもなめながら優雅に詩集を読んでいるべきなのだ。そう、ぼくは帰宅部なのである。

帰宅部はすばらしい。
自分の趣味に打ち込む時間は長くなるし、本もマンガも読めるし、映画も観られるし、先輩にしごかれることもない。自分の好きなことに打ち込むのは、自分を浄化することだと思う。ぼくの放課後はというと、勉強を済ませたあと、夕食をとり、最近は本を読む。家族で並べて敷いている蒲団を自分だけで独占しながら、自分の世界にひたる。そのまま眠りに就くなどという時には、かなり快適なものがある。

休日はピアノを弾いている。
まだ幼いころから習っていて、一時期はかなりハードな練習をしていた。いろいろと忙しくなり、ここのところあまり弾いていなかったのだが、また弾くようになった。最近のお得意はラベルのソナチネ第1楽章、そして次はシューマンの幻想小曲集の中から「飛翔」を弾こうと思っている。ぼくは、趣味までから、何かを学び取ろうとするほど貪欲ではない。だけど、自分の考えは持つべきだと思う。ちょっと何かしようかな。そんなふとした気持ちが大切だと思う。ぼくはもしかしたら、ピュアな自分であり続けるために、帰宅部になったのかもしれないな。今やってみたいことは……そうだな庭いじりがしてみたい。あと料理も。

今でこそこんなことが言えるが、小学校6年生の当時、ぼくは部活というモノに対して、強い憧れを抱いていた。が、5年生のカンボジア行きに始まるボランティア活動(ボランティアという言葉を使うのは好きでない。自分なりに解釈はしたのだが、他人が持つイメージというのが、固定化されている場合が多々ある。)のビックウェーブがぼくを、部活の島から離れた所へ流してしまった。しかし、いざ流されてみれば、ぼくはこの状態を比較的好きになり、高校に入れたら、入ろうっと、という安易な考えを持ち始めていたのだった
……。

皆で一緒にする楽しみもある。ぼくにはたくさんの友人もいる。しかし一人で浸る楽しみもある。ぼくが部活に関して選んだのは、後者の道で、従ってぼくはここにいるべきではない。

職員室にいた国語科の先生に作文を渡すと、ぼくは早々と下駄箱へ向かおうと、小走り臨戦態勢に着いたその時、ぼくは立ち止まった。耳を澄ますと吹奏楽部の練習が聞こえてくる。渡り廊下を隔てた体育館ではバスケット部がボールを投げている。弾けるような音を出しているのは、テニス部だな
……ぼくはしばしうっとりし、そして感動した。「自分の好きなことを本気で打ち込んでいる人たちってキレイだな」「G線上のアリア」をハミングしながらぼくは家に着いた。好きなことに打ち込むすばらしさ、そしてA・ランボーの詩の一節を胸に抱きながら。

『 再び見つけたぞ    なにを?   永遠を  それは太陽と番う海だ。 


連絡先『The Date Line Club』五十嵐敬也
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特定非営利活動法人『国境なき子どもたち』
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