■若い人からのお便り〜2002年9月〜
『ぼくの体験したカンボジア』企画から開催までのひろや日記

読者のページの6月号と7月号でカンボジアの体験報告をさせてもらった五十嵐敬也です。ありがとうございました。

その後も近所の公民館や小中学校を回って『国境なき医師団日本』と『国境なき子どもたち』のポスターを貼ってもらったり、話をしたりする活動を続けています。今年の夏は小学校生活最後の夏休みでした。

いろいろ考えて、今年の自由研究として『ぼくの体験したカンボジア』と題した展示会を開きました。今回はその企画から開催までの話を聞いて下さい。

★6月6日(木)
千葉市ハーモニープラザへ『国境なき医師団日本』(MSF)と『国境なき子どもたち』(KnK)のポスターをお願いに行き、館長の加賀美幸子さんにも面 会して頂いた。加賀美さんは、MSFやKnKのことやぼくのことも応援して下さり、嬉しかった。ポスターを貼るのはいいけれど、あなたの言葉もいっしょに紹介したら……と言って下さり、方法を考え始める。
★6月12日(水)
夏休みに千葉市ハーモニープラザで展示会を開くことを決心して、1階展示コーナーを予約した。準備のことを考えて夏休みの最後の6日間に決めた。ちゃんとやれるか実を言うと心配。でもせっかくの機会だからがんばろう。
★7月17日(水)
UNHCRの難民キャンペーンの写 真展を観に行った。会場は渋谷の国連大学のビルだった。ぼくが印象に残った写 真は、難民の親子が何かを見つめている写真だ。あの親子は何を見つめていたのか、今でも気になる。展示会に備えて、写 真の並べ方や位置、説明のつけかたもよく見てきた。
★7月20日(土)
今日は『2002年夏休みの子どもレポーター』で派遣される子どもたちを囲んでの交流会だった。今回は高1の山本さんと中3の田中さんで、行き先はフィリピンだ。交流会はいつもKnK事務局長のドミニクさんの家で行われるが、今日も盛り上がった。先輩レポーターの皆さんに展示会のことを相談しようと思っていたのに、言いそびれた。具体的なことはまだまだ全部これからなんだけど、本当に大丈夫かなぁ。
★7月23日(火)
チラシを作成した。タイトルと主催者をいろいろ考えて、たくさん迷った。『えるふ』の阿部さんに相談して『ぼくの体験したカンボジア』というタイトルに決めた。主催者は“ひろや”じゃおかしいので、ぼくの詩の『日付変更線』の英語バージョンから『The Date Line Club』に決めた。あとチラシの写真に初公開の『アンコールワットにてもの思いにふけるぼく』を登場させた。渋い!香菜さんに撮ってもらった秘蔵の写 真だ。印刷は何枚くらいすれば良いのかわからず、とりあえずカラーで50枚印刷した。
★7月26日(金)
KnKへ相談に行った。なんだかこの企画の内容が空気を入れた風船のように大きくなってきたのを実感した。責任感も感じるようになってきた。気合を入れるぞ。
★7月28日(日)
チラシを配布に回り始める。有言実行ってやつだ。みんなに言っちゃったらやるしかない!チラシを配る時、友達にはオリヅルも頼んだ。それから去年の9月11日に起きたアメリカにおける同時多発テロ事件以来、何となく習慣になっている新聞の切抜きを整理し始めた量 が多くて大変なので、テーマをふたつにしぼることにした。ひとつは“世界の生々しい現状”ばかり集めたもので、もうひとつは“明日に向かって”と題して、平和のために活動している人たちや団体の記事を集める。
★7月31(水)
千葉中央図書館へ行き、今まで読んだ関連図書をまとめたり、まだ読んでいないものを借りたりした。本を読みまくったのでさすがに頭がぼ〜〜っとしている。知り合いの片岡さんが美術用のパネルをたくさん下さった。すごく助かる。パネルを何枚作るか考えたが、写 真の数によるので、またKnKに相談することにする。
★8月1日(木)
KnKの事務所に行き、香菜さんとぼくのレポートをカラーコピーさせてもらう。MSF日本映像プロジェクトの清水さん(一緒に行った素敵な人!)ぼくたちのカンボジア旅行のビデオをダビングして下さった。これで展示会は盛り上がる。写 真は後でメールでデータを送ってもらうことになった。
★8月2日(金)
歴代の子どもレポーターが訪れた国のそれぞれの国旗を手書きした。8枚書いたけれど、一番苦労したのは、やっぱりカンボジア!アンコールワットがなかなか大変だった。国旗を書くだけですごく時間がかかってしまったので、各国1枚ずつ書いて、あとはそれを縮小や拡大で何枚かコピーした。
★8月3日(土)
恵比寿ガーデンプレイスにある写 真美術館に『世界報道写真展』を観に行った。そこで衝撃的な写 真を何枚も観た。写真の訴える力はすごいけれど、そこについているキャプションの言葉の力も感じた。それにしてもすごい場面 で冷静に写真を撮影していたカメラマンはすごい。帰りにユザワヤで展示会用の材料などをたくさん買った。
★8月4日(日)
今日は詩の清書を全部した。手書きだったので手がしびれた。関連図書をお父さんと一緒にデジカメで撮影した。(ぼくはほとんどアシスタント役)それをパソコンに取り込み、エクセルで表にしてもらい、文字は全部自分で打ち込んだ。
★8月10日(土)
また写真美術館へ行き、今日は谷川俊太郎先生が構成している『子どものための写 真展』を観て、トークコンサートを聴いてきた。その際、俊太郎先生に展示会の話をしてメッセージをお願いした。お母さんに“こわいものしらず〜!”と言われた。少々ずうずうしいと思ったけれど、カンボジアの子どもたちも『かっぱ』が大好きになったので、是非!書いて頂きたいなぁ……と思ってしまったのだ。
★8月11日(日)
KnK関係の4枚のパネルとカンボジアの説明パネル2枚を完成させた。初めて達成感を感じた。この調子、この調子。特に時間をかけたのが『歴代レポーターの行った国』どうしても立体にして国旗を各国にさしたかったので、いろいろ工夫した。発泡スチロールを使ったらうまくできたので良かった。
★8月12日(月)
KnKのミーティングだった。先輩レポーターにもできた分のパネルを見てもらったら評判が良かったのですごく安心した。帰ったからは新聞スクラップに全部コメントを書き入れた。
★8月13日(火)
ハーモニープラザで司書の古賀さんと打ち合わせをしてもらった。ぼくの展示会を開催している間、図書室(情報センター)でも関連図書の特集展示をして下さることになった。すでにリストができていて、何だか展示会がもうすぐって感じがした。
★8月14日(水)
谷川俊太郎先生からメッセージが届いた!嬉しすぎる!直筆のかっぱをアルファベットでとってもオシャレに書いて下さった。ぼくがほ……ほ……ほしいっ!先生本当にありがとうございます!いよいよ今日から、みんなから続々と寄せられたオリヅルで作る世界地図に取りかかった。大変そう!
★8月16日(金)
今日からやっと『ぼくの体験したカンボジア』のメインのパネルを貼り始めた。何度も近所のコンビニへコピーに走ったり、パソコンで打ち直したりしながら、5枚くらい完成させた。ややこしいところばっかり残ってるのでちょっと憂鬱だ。“国境”と“地雷”に関してはやっぱり補足説明があった方がいいと思って、調べ始めたら果 てしないのでどうしよう。
★8月18日(日)
ここのところ毎日毎日朝から晩までずっと作業していたので、ついにパネルがほぼ完成した!次に関連資料のファイルを始めた。あと1週間……と思うとすごくあせるけれど、できあがって山積みになったパネルを見ていると何となく頼もしい感じがする。
★8月20日(火)
いよいよKnKの事務所へ借りるものを借りに行った。ドミニクさんたちにもパネルを何枚か見てもらえたのが嬉しかった。結局借りたのは“MSFのパネルセット”“液晶画面 ”“パンフレット”などなど。帰りには“地雷除去ロボット”がどうしても見たかったので、市川にある千葉県立産業科学館に行って“コメット”に対面 した。
★8月21日(水)
オリヅルマップに苦戦している。最初は只ドンドン貼っていけば良かったけれど、海岸線が難しい。タイトルは『PEACE』にしたけれど、これもツルが良いのかマジックか……迷う。でも折ってくれた皆の気持ちを思うと力が入る。
★8月22日(木)
かっぱ人形を作ったら、脚が長くなってしまった。あと、今まで雑然とメモしてきた記録レポートをパソコンで打ち込んだ。(つまりこの記録!)あとは地雷に関する莫大な資料をどうやってまとめるか迷っている。
★8月23日(金)
KnKでミィーティング。展示会最終日に皆さんで会場に来て下さることになった。すごく心強い。展示会はいよいよ秒読み段階で緊張してきた。そしてオリヅルマップはついに完成した。やった〜〜って感じ。早く皆に見てもらいたい。
★8月24日(土)
今日はこの夏1ヶ月カンボジアへボランティアに出かけていた渡邊塊さん(先輩レポーター)の松戸の家にお邪魔した。昨日23日に帰国したばかりなのに、元気にいろいろ話してくれた。ソンボンくんの絵や以前にもらったカードの解説を持って帰ってくれたので、すごく嬉しかった。夜は、千葉生涯学習センターで、映画『神の子たち』を観た。言葉が出ない。
★8月26日(月)
何だか不思議な気分だ。何か忘れていることはないかな〜と心配なんだけれど、ワクワク気分もないわけではない。がんばったのでたくさんの人に観に来て欲しい。気合でいこう!来場者数の目標は150人!いやいややっぱり100人にしておこう。

★では開催中のお話は次号へ続くってことで、さようなら。2学期が始まったひろやでした!