★海からのおたより・13 〜2004年7月〜

千葉港探検しました!

6月6日、えるふの子ども講座で千葉ポートパークに行きました。当日はあいにくのお天気でしたが、予定どおり「千葉港めぐり」の観光船に乗り、午後からは「干潟の観察会」をしました。

千葉港めぐり

千葉港は一般の人々の立ち入りが出来るのは「観光船のりば」だけです。観光船の待合室は船員サービスセンター、湊の売店があります。近くには中央消防署の分署があって、消防艇が待機しているのを見ていたお子さんもいました。千葉中央港の周りは港の官庁街なのです。観光地の船着場とはちょっと雰囲気が違いましたね。

海から見た千葉港はいかがでしたか?意外と広くて驚かれたのではないでしょうか。巨大な外国船はどこから何を千葉港に運んできたのでしょう。自由研究のヒント、たくさんありそうですよ。

空港公団の航空機燃料のタンク付近ではテロ対策の監視船がいました。重装備の監視員が見えました。気付いた方もいらしたでしょう。また、以前は観光船から「えびせん」をカモメにやっていましたが、最近ではやらなくなりました。おもしろいのですが、自然の生き物には人間のエサをやってはいけません。良いことだと思います。

千葉港は日本一の港です。今度は是非ポートタワーから全体をご覧になってください。また違ったことに気付かれるでしょう。

干潟の観察会

お天気が悪かったので早めに切り上げてしまいましたが、まずまずの収穫があったようです。はじめに「『アカクラゲ』に気をつけるように」、と言ったら子どもたちはみんなアカクラゲを探していました。でも確かにいましたね!他にもミズクラゲ、タマシキゴカイのたまごや糞、「すなだんご」を作るチゴガニ……実際に手にとって遊びました。マテガイが触れなかったお友達もいたけれど、海の生き物って不思議なものばかり。水の中だからぶにゃぶにゃでも生きていけるんだね。

阿部さんはクラゲを見るのは数十年?ぶりのことだった、とか。銚子育ちの宮田さんは干潟の砂が案外かたいとおっしゃっていました。有明海のどろの干潟と確かに違いますね。私たちの身近な海、それぞれ楽しんでいただけたことと思います。


雨の中ねばっていた方もおられましたが、潮干狩りはおもしろいのです。貝が採れ出すと大人でも夢中になってしまいます。千葉産の天然アサリのお味はいかがだったでしょうか?アサリを食べたときにこの体験を思い出してもらえると嬉しいです。その後大雨が降って、わずか2日後にポートパークに行ったら浜辺の様子がすっかり変わっていました。砂浜には公園の水が流れ込んだ水路が出来ていました。安全第一、大雨の前で良かったです。水もきれいでした。

この日、見つけたいきもの

巻 貝
アラムシロガイ・タマキビガイ・ツメタガイ(殻)・イボキサゴ(殻)・シマメノウフネガイ(殻)
二枚貝
アサリ・シオフキ・カガミガイ・バカガイ・サルボオガイ・マテガイ・ムラサキイガイ(ムール貝)・ホンビノスガイ
か に
コメツキガニ・スナガニ・ヤドカリ
クラゲ
ミズクラゲ・アカクラゲ
その他
タマシキゴカイのたまご、ふん・フナムシ・イソギンチャク・ハゼの仲間・アナアオサ(海藻)


観察会の後、それぞれの収穫を自慢してもらいました。あるお父さんが大事そうに「ハマグリかな?」と見せてくれた貝は残念ながら立派な「バカガイ」でした。かつて、ハマグリの漁場だった千葉の海も埋め立てと水質の悪化で姿を消してしまいました。もちろんバカガイは江戸前の高級すしネタです。カニを捕まえたお友達もいましたね。

私はこんなものを見つけました。二枚貝に産みつけられた巻き貝のたまごです。 コンクリートの岸壁の下の方にもついていました。つい数日前に下見に来たときには気付きませんでした。当日はタマキビが付いていたので、タマキビのたまごと紹介してしまいましたが、気になって再度訪れてみると、ご覧になってください。イボニシが産卵していました。(間違えました!すみません)環境ホルモンの影響で激減したとされるこの貝ですが、ポートパークにもいるのですね。船底に塗った有機スズでメスがオス化するといわれていますが、産卵しているようなので少し安心しました。イボニシはカキなどを食べる肉食貝です。(食べると辛いそうですよ)

イボニシのたまごとタマキビ
イボニシのたまごとタマキビ
中のたまごの発生が進むと黄色から紫に変わってくるそうです。
タマシキゴカイのふん
ホンビノスガイ発見

家に帰ってから、子どもたちが採ってきた貝を見てびっくり!
「ホンビノスガイ」がたくさん袋に入っていました。今までは見かけなかった貝です。当日はかなり潮が引いていたのでいつもは水に隠れているところ(でも浅い場所 )で採れていたようです。てっきり私はそのときカガミガイだと思いこんでいたので気にしていませんでした。その場で気が付いていたら良かったのですが、子どもたちも気にしていなかったようです。三番瀬で繁殖していると話題になってしましたが、ポートパークにもいるなんて!

千葉県中央博物館で見ていただくと「今年から千葉ポートパークに現れたらしい」とのことです。10年ほど前に東京湾の奥で確認されたこの貝は、江戸川河口の三番瀬でかなり繁殖しているようです。あまりきれいとはいえない地味な厚い殻を持っていて、青潮にも耐えられる強い貝です。アメリカでは養殖してクラムチャウダーの材料にしているそうです。


食べてみると、殻が厚いのでなかなか殻が開きませんでしたが、酒蒸しにするとアサリよりボリュームがあって結構いけます。シオフキやバカガイよりも砂がなく、癖のない味です。この際外来種は食べて退治した方が良いかもしれません。

船のバランスを取るために積み込んでくるバラスト水がいろいろなプランクトンを運んでくるので問題になっています。「海からのお便り・9」2004年3月にも外来種の話を載せています。
海辺へ行こう

今回参加した方も、出来なかった方も収穫だけを期待しないで是非海へ行ってみてください。何度となく出かけている私も自然には驚かされることばかりです。おおざっぱいにいうと、潮は一週おきに引きます。満月と新月が大潮になります。6月6日が良かったので……もうお分かりになりますよね?干潮の時間は前日の新聞をチェックしてください。干潮の前後2時間は観察が楽しめますよ。

どんぐりつうしん変集長
谷口優子
e-mail:taniguchi-donguri@nifty.com