
年が明けると南房総の館山周辺は花の季節になります。菜の花やポピー、ストックなど、大寒でこちらはブルブルしているときにもう春が来ています。 そんなイメージで出かけられた方は行ってみて意外と寒い、とお感じになられることでしょう。“常春・たてやま”を夢見ていたのに……。私も3年前にその期待が外れました。館山の生活は厳しい自然との共生でした。夫の転勤ではじめて海辺の街で暮らし、子どもたちと自然を楽しんできた“たにぐちファミリー”が経験した館山をほんの少しご紹介いたします。 同じ千葉県でも“鋸山を越えると肌着一枚違う”といわれるように南房総の昼間はとても暖かく空の色も海の色も違います。しかし夜から明け方の冷え込みは厳しく、千葉市よりも館山市の最低気温が低くなることも多いようです。
大西がやんだ凪(なぎ)の浜辺に出てみると、それはすばらしい海からの宝物に出会うチャンスです。そんな日は浜辺のつづくN海岸にさくら貝を拾いに出かけます。 汐の引く時間を新聞で調べて、波の穏やかな砂浜の波打ち際をゆっくりと歩いていきます、「ビーチコーミング」とかはたまた「磯乞食」と呼ばれるいわゆる“浜歩き”をして貝などのお宝を探すのです。
館山・冬の味覚 冬の館山は向こうに雪の富士山が見え、最高の景色になります。岩場の磯では「はばのり」を採る人をしばしば見かけます。 千葉市内でもお正月にはスーパーに並ぶのでご存じの方も多いかと思いますが、大変高価なのりです。5枚で3,000円ほどします。
試しに食べてみたら確かに脂がのって味は良かったものの、小骨が多く食べにくく、あの独特の縞模様の皮が厚いのなんの。頭はついてなかったけれども、面 の皮の厚さはさすが。1枚800円から。九州、土佐、南紀白浜から黒潮にのって伝わってきた食習慣といわれています。ガイドブックとは違うスローライフたてやまを楽しんでいただけたらと思います。 館山の話を書いていたら無性に館山に行きたくなって、土曜日に日帰りでしたが行って来ました。 風がなく汐も大潮で絶好の貝拾い日和でした。さくら貝を拾ってきました。空の色がこんなに明るいなんて。住んでいたときは気づかなかったことも、またこちらでは忘れていたことも思い出されて、やっぱり時々遊びに行きたいな〜と思いました。
眼下にはお花畑、その向こうには外房の海が広がり、すばらしい風景です。その昔山間の村から花嫁が海辺へ嫁ぐときに歩いたといわれる「花嫁街道」もすぐ近くです。 春の一日、ハイキングしてみてはいかがでしょう。 |