■ベトナム便り〜2004年9月〜
地元の人と変わらない外見で、町じゅうを自転車で走り回り、船上で水上生活者と対話する毎日です。そこで、私の活動対象である、船上で暮らす貧困層の子どもたちをテーマに、彼らの暮らしぶりをお伝えすることにしました。 私の文章を読んで、子どもたちに対し“哀れみの気持ち”を抱くのではなく、“厳しい環境の中でも生き抜く強さ”を感じていただければ幸いです。 と言うわけで、来月号から毎月一人ずつ、水上生活者の子どもの暮らしぶりを紹介していきます。元気な笑顔の写 真付きで。今月は、『予備知識編』ということで、水上生活者について大まかに説明します。
水上生活者の約6割は、今もなお、船上での仕事をしています。砂利採取、漁業、観光船の運営などが主な仕事です。しかし、これらの仕事は減少傾向にあるため、ここ数年、陸上で仕事をする人が増えてきました。陸上の仕事には、シクロ(人力車)の運転手、工事現場や市場での日雇い、ゴミ集めなどがあります。これらの仕事の収入は決してよくありません。何とかその日暮らしができる程度です。しかし、教育をほとんど受けていない彼らに、他に仕事はないのです。こういった仕事をしているのは大人だけではありません。子どもも、10代前半で家族にとって大切な働き手となります。そして、学校は、「学費を払うことができない」「家族の仕事の手伝い」などを理由に、休学してしまうのです。中学・高校に上がることができる子どもはほんの一握りです。
何だか長文になってしまいました。水上生活者について、ベトナムの子どもたちについて、まだまだ分からないことがたくさんあるかと思いますが、これから少しずつお伝えしていくので、お楽しみに。皆さん(特に同年代の子どもたち)からのお便りをお待ちしています。
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