■ボストン便り〜2004年7月〜
アメリカのおばあちゃん/おじいちゃん達ってほんとにtoughです。80歳代になっても、皆自分の車でショッピングに行ったり、美術館に行ったり、ボランティア活動をしたり、みんながんばって自立して生きています。
流石にここBostonでは、冬になると戸建の家のOWNERは家の前の歩道の除雪義務がある為、家を売ってアパートメントに引っ越す高齢者が多くなります。もし庭があれば〜地価が高いボストンでも大抵小さな庭がありますから〜ちゃんと芝生の刈り込みもしなきゃなりません。私のアパートメントもそんな訳で結構高齢のおじいちゃん、おばあちゃんがいっぱいいます。我が家の息子は一応高齢者に敬意を払う様しつけてございますので結構人気者でして、ハロ ウィンの際などは皆様にお菓子を振舞って頂いております。で、こんなおばあちゃんおじいちゃん達の家にお邪魔すると本当に家の中がきちっと整理されていて驚かされます。 多分、一つの理由としては家の中の掃除や整理整頓などは週に何度かHouseKeeperを頼んでるから必然的にきちんとしてしまう、のだと思います。それと、ご飯もケータリングで済ませたり、HouseKeeperに一緒に頼んでしまうからキッチン周りの掃除も考えなくて済むというのも有 るかも知れません。
おばあちゃん達は結構お話好きで世話好きです。良く警備員室で馴染みのドアマンさんと世間 話をしていたりしていて、私がドアから帰ってきて自分でメインエントランスを空けようとすると、ドアを中から開錠してくれたりします。ここで私が自分でかぎを開けてしまったりすると、「ちゃんと私にやらせてよ!」と怒られてしまったりします。夏のあいだ、外でバーベ キューをやっていると「どこでお肉買ってるの? WholeFoodsMarket? ……個人的にはWhole Foods Marketのお肉好きなんですけど……。でも、おすすめのRoshに出かけてみたら本当に良いスーパーで、買い物の楽しみが増えまし た。 息子をスクールバスに連れて行くときには、いつも彼の服装をチェックして、「今日はそれじゃ寒すぎる!」とか「あなた、着せすぎは子供によくないのよ」とか注意してくれて、ピックアップして帰ってくると「勉強がんばった?」とロリポップをくれたりします。息子はロリポップはありがたく頂きますが、なぜか塗り絵帳とクレヨンセットはどうしてももらおうとしません。昔から塗り絵が大嫌いな息子でして……。毎回おばあちゃんには説明してあげるんですが。 でも、考えてみれば唐突に引っ越してきた異国の若造一家にこんなに付き合ってくれるのは驚異的です。自分の将来を考えると、高齢になって保守的になって、異国からきた留学生なんぞには胡散臭い目を向けるのはある意味自然な気がします。それをこんなにopenに付き合ってくれるのは果 たしてアメリカという国のスピリットなのか、それともこのボストンという場所の成せる技なのか……。 11月に入って、それまで良くエントランスホールにいたロリポップのおばあちゃんの姿が見当 たらなくなりました。おかしいなと思っていた矢先に、ポストボックスの掲示板に、こんな張 り紙が出てました。 Ms. S のお葬式は次の日程で行われます。 そして、彼女が入院する前にここの住民に書いたカードが張ってありました。 ......急なことですが、入院することになりました。今までみなさん本当にありがとう。 みなさま、健康に注意してお元気でお過ごしください。 あなた達に神の加護と恩寵がありますように。...... ……塗り絵ノート、もらっといてあげればよかったね。塗って見せてあげれば喜んだかも。でも、君も何度もお別 れをしなきゃいけないから、次のお別れのときには「あれをしてあげればよかったのに」を減らせる様にしようね。と息子に話しましたが、わかってくれたでしょうか。 |
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