■ボストン便り〜2004年3月〜
「お父さん、いまお財布にいくら持ってる? $100持ってる?ねえちょっと見せて」 「ちょ、ちょっと待て。お父さんはいまちょっとそのお金がそんなには……」 父の薄い財布を見透かしたような息子の発言に、「ちょうど今御給料日前だから」と言ったら父親の尊厳が崖っぷちな訳で本音も言えずいきなりうろたえてしまった父ですが、よくよく考えると家の息子のお小遣いの要求には高額すぎます。大体、この国には月々の子供のお小遣いという習慣があまり無いらしく大変助かっている状態でして、なんに$100を使うのかを聞いてみました。 「学校の宿題でお札に書いてある大統領の名前を書いていくんだ」 さて。現在アメリカで流通しているお札とコインは
となっています。 かつて$500,$1000,$5000,$10000札が印刷されたこともあるそうです。($10000は1930年代に発行されてますので尋常ではない価値の紙幣ですが、銀行〜連邦銀行間でしか使われず偽造の心配をする必要が無かったらしく意外とシンプルなデザインです。さて、上のリストに二人大統領じゃない人が混ざってますが誰と誰でしょう。) 先ほど息子に聞かれてどぎまぎしてしまったのですが、実はアメリカで流通しているお金のほとんどは$2札を除いて線の上のお金です。ATMでお金を引き出しても$20紙幣しかでてきませんし、余程のことでない限り$100紙幣を見ることはありません。それこそお店で$100札など出そうものなら、偽札チェック機がおくから出来てきてすったもんだした挙句に「やっぱり受け取れません」といわれるのが関の山で、偽札が大変作りやすい(らしい)ドル紙幣なので、高額紙幣に対する信用はまるでありません。
さて、コインと紙幣両方に登場するのは初代大統領 George Washington、第3代大統領 Thomas Jefferson、第16代大統領 Abraham Lincolnと、多分アメリカで一番著名な3人で、学校の先生も「紙幣とコインの大統領を調べてきなさい」と言ったのもうなずける感じです。ちゃんと誰が何をしたかを教えてあげました。 算数の時間にもコインは良く活躍していますが、ここで大変なのはどのコインも1cent coinと か5cents coinとは言わないでpenny, nickel, dime, quarterと呼ばれるのでまず子供たちはそれを覚えるのが大変です。まだ文章の問題で出題されている間はいいのですが、昨日の息子の宿題はコインの大統領の肖像側の絵がいくつか並んでいて、さて全部でいくらでしょうかという問題が出てしまいました。一応2年生の息子はそれを見るだけでどのコインか判別 出来るらしいので良く聞いてみると「Lincolnだけ右を向いているし顔を見ればわかる」「WashingtonとJeffersonは昔の人の髪型。ただしJeffersonは服の襟がついてる」「Rooseveltは普通 の髪型」だそうです。今度アメリカのコインを見るときがあったらチェックしてみてください。
ただ、やっぱりお金に慣れてないのかそれとも1-5-10-25という計算しにくいコイン単位 の為か、なかなか小銭を扱うのは大変で、もらった小銭を数えてレジや計算機に入力するまでが一苦労です。なおあんまり役に立たない知識ですが、日本円やユーロのコインは表と裏の絵柄の上下が同じですが、アメリカの硬貨は表と裏で上下が反対です。 |
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