■ボストン便り〜2003年12月〜

ハロウィーンな日々

10月にはいるとアメリカの小売店はみんなオレンジ色になってしまいます。みんなかぼちゃ色。ハロウィーンの季節の始まりです。

ハロウィーンは元来はキリスト教にまつわるお祭りだったのですが、今ではすっかり宗教色が抜けているため公立学校でも大手を振って楽しめるお祭りになっておりまして、うちの息子も学校でのパレードとそのあとのTrick or Treatを指折り数える状態になります。(キンダーから2年生までは、仮装をして学校中を練り歩きます。先生も仮装してとても盛り上がります。息子の担任の先生は、ケチャップのチューブで、ぼうしは蓋になっていました。副校長先生は、海賊の手下(ぼろぼろのズボン、汚れた縞のTシャツ、頭にはバンダナとアイパッチ)、3年生の先生はアフロヘアの女装……などなど)


ハロウィーンの準備は、コスチュームの準備から始まります。息子はどうしても去年と一緒のハリーポッターのコスチュームを着たいと言って聞きません。一応他のも薦めて見ますが基本的には去年のコスチュームがそのまま使えるので親は内心「親孝行な奴じゃ」と誉めています。我が家には帽子・マフラーからローブ、めがねに至るまですべてそろってますし、丸顔黒髪割と目パッチリの男の子があのコスチュームを着れば大抵ハリーに似てきますから特に文句はありません。

ちなみにコスチュームは大抵の人が市販のもので揃えています。9月中にWalmartやTargetなどの量 販店に行けば選び放題ですが、ぎりぎりで行くとフランケンシュタインしか残っていなかったりしてお子様の非難を浴びることは確実なので注意しましょう。


コスチュームが決まれば、かぼちゃを買いに行かなければなりません。ハロウィーンといえばジャコランタンです。どこのスーパーマーケットでもかぼちゃは売ってますが、一応我が家は郊外のファームに買いに行きます。郊外には結構いろんな農場がありますがハロウィンの時期はどの農場もカボチャの大直販会になっています。

一番にぎやかそうなところに入っていくと、小学校の校庭くらい広いところにテントがいくつもたって農産物の直販をやったり、真ん中付近には高さ3mくらいのオレンジ色のカボチャの山が二つ出来ていて、“Don't Climb”の看板が、たってるんですけど御子様全く気にせずジャングルジム状態です。親も写 真とりまくり。

「バムとケロの空のたび」が好きだった息子は、毎年かぼちゃ火山に大喜びです。このかぼちゃ達は直径20cmから40cmくらい、きれいなオレンジ色で、うちの息子どころか大人が乗ってもびくともしないくらい頑丈です。3mくらいの山のうえからごろごろ転がして落としてもカボチャに傷一つつかないどころか、御子様に落下すれば肋骨の数本もたたき折ってくれそうな代物です。中身は、どうもよくわからないのですがあんまりおいしくないらしい。もともとは食べていたんでしょうが……。

しかしこの食べてもあまり美味しくないとされるカボチャ、なんでこんな風に山のように(文字通 りですが)生産されてるんでしょう。まさかハロウィーン需要のみが目的とは思えないんだけど……。

さて。コスチュームもかぼちゃもそろえばあとはお菓子です。ハロウィンが近づいてくると学校からTrick or Treatに行く際の注意というプリントが配られます。

ま、当然のことながら“大人と 一緒に行きましょう”“お菓子をくれるからといって知らない人の車に乗ってはいけません”等の注意書きとともに、“パッケージに入っていないお菓子はもらってはいけません”となっています。

お子様の健康を重視すると手作りのお菓子を配ってあげたいところですが、ここは我慢してスニッカーズやM&Mなどのアメリカ駄 菓子を用意しなければいけません。

ちゃんとこの時期にはハロウィン用に小分けになったパッケージを山のように売っていまして、ことお菓子に限って言えば前日どころか当日に購入に出かけても何も問題ありません。在庫管理やPOSっつう概念がどこの国で生まれたかは敢えて問いませんが、例年ハロウィン翌日にはこれらのお菓子は飾り付けやコスチュームと同様に50%〜75%offで叩き売られます。

前日には買って来たかぼちゃをくりぬいてジャコランタンを作ります。ちゃんと専用の鋸や錐などをセットで$5前後で売ってますので購入しといたほうが無難です。なんと言っても敵は大人が乗っても壊れない厚さ1.5インチくらいの代物ですから。その割に中は空っぽで、上のふたの部分をくりぬ いて種と綿を取り出し、目鼻をくりぬけば1時間ほどで全工程は終了します。キットについてくる蝋燭たてを設置して完了です。

このかぼちゃは切り抜かなければ結構日持ちしますが、切り抜くと3日くらいで腐っちゃいますので結構タイミングを計らなければいけません。ジャコランタンに火が入って玄関に置いてある、ということは“我が家はTrick or Treat READY”であるという自己宣告なので結構重要なのです。

学校でみんなでパレードをして、父兄が持ち寄ったお菓子で簡単なパーティをするとその日は学校はおわりです。家に帰ると夜のTrickOrTreatの準備です。この季節、夜は冷えますからちょっと厚着をして、各ご家庭を襲撃いたします。先ほど書いたようにジャコランタンがついている家は基本的にOKなのでをれを目印に参ります。“それだけでいいの?もっともっと持って行きなさい”といってくれる方から“後の子もいるから2つだけよ”というお家もありますが、基本的に皆さん大盤振る舞いをしていただきまして、帰ってくるころにはカボチャ型バケツいっぱいにお菓子をもらって来ることができました。夜に子連れで大騒ぎができるのもそろそろ終わりの季節を感じながら、もうすぐサンクスギビングの準備です。

今日は感謝祭の休日でした。息子のクラスでは、昨日感謝祭のスープを 生徒と先生で作り、またクラスの日本人の母親たちがおにぎり講習会を開いて、スープと一緒に食べました。うちの子のクラスは現在23人中5人が日本人の生徒です。日本人が多い学校なので、みんな日本食になれていて、海苔も大好き。(海苔を嫌うアメリカ人も多いので、本当にビックリです)のりとおにぎり、ふりかけ(トッピング!と言ってますが)をかけて、おにぎりを握っていました。

来月は、お茶のデモンストレーション、日本の紙芝居(英語で読みますが、 わたしはわらしべ長者を読みます)、習字、焼きそばを作ることをやる予定です。家からこたつも持っていきます!(こたつ体験会)先週は、おりがみで力士を作り、紙相撲大会をやりました。別 の日には、日本人の先生の指導の元にラジオ体操をしたそうです。息子の担任の先生は、以前日本に研修に出かけたことがあり、とても親日的な先生です。

……日本人が多いからといっておにぎりを作ったりする 時間より、他の人種もいるのだから平等にいろいろな機会を与えたいと思う先生もいらっしゃいますが、それも良いとわたしは思います。来月行われる、学校での恒例行事「日本食フェア」の実行委員なのですが、日本人父兄が海苔巻き、焼きそば、からあげ、おにぎり、いなりずしをたくさん作って販売します。今年は新企画の「お弁当」「枝豆」も販売します。準備は大変ですが、このフェアを本当に楽しみにしている生徒達のために、お母様達はがんばります。

1年生から6年生までは日本語の時間もあるので、子ども達はあいさつぐらいは出来るのですごいなあと思います。「ありがとう」も自然な発音です。息子のお友達は、ひらがなで名前がかけますよ★

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ボストン在住ひいらぎさん一家
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