■ボストン便り〜2003年9月〜

夏休みとサマーキャンプ


今年のボストンの夏は普通の夏でした。

私たちが来た年は毎日38度前後の猛暑だったのですが、 今年はいつのまにか暑さがやってきて、そろそろプールで泳ごうかと思っているうちに涼しくなってしまう、緯度相応の夏です。

2月ごろからアメリカの小学生の保護者はサマーキャンプに頭を悩ませます。小学校は6月の半ばには終わってしまうので、9月までこれから2ヶ月半の長い休みが始まります。ただ長いだけでなく、学年が変わりクラスも変わるので宿題もなく、本当の“夏休み☆”ですが、さすがに何もしないでいるとすっかり頭も空っぽになってしまいます。

以前も書きましたが、この州では子供の一人歩きは警察沙汰ですから、一人でお友達の家に遊びに行ったり、プールに泳ぎに行ったりは出来ません。遊び盛りの子供が2ヶ月半もフルタイムで家にいられると家族も付き合いきれないので、みんなサマーキャンプに行って頂くわけです。

サマーキャンプといっても、ちゃんと夜みんなでキャンプするサマーキャンプもあることはありますが、主流は昼間だけのデイキャンプです。いわば夏季学校みたいなものです。

アクティビ ティもサッカーや水泳、ヨットや乗馬などスポーツを主眼とするものから、それこそ3年生ぐらいになればコンピュータや演劇などアカデミックなものもあります。

ニューヨークやLA に行くと、日系の進学塾がやってる帰国時のための受験勉強のキャンプもあるそうです。

……アメリカに長く住んでいる日本人の方は、夏休みに入ると、すぐ日本に戻って日本の学校の体験をさせる方も多いです。また、日本で帰国子女受験の為の夏期講習に通 うお子さんもたくさんいます。渡米して1年になっても我が家の息子はなかなか上達しないため、彼のサマーキャンプは前半は 英語補習のキャンプ、後半は大学がやっているスポーツキャンプに行くことにしました。

前半のキャンプの案内が5月末にきました。持ち物がいろいろ書いてあります。筆記用具、水筒、スナックはともかくとして、なんとお弁当は「肉類は禁止、シーフードはOK、できればベジタリアンフードが望ましい」……このキャンプは近所のユダヤ教のシナゴーグを借りて会場にしています。うちの近所はユダヤ教の人が多いのでシナゴーグは教会と同じくらいいっぱいあるのですが、このシナゴーグはその中でも最も厳格な宗派に属しているため、本来はユダヤ教の戒律に沿った食事しか持ち込めないところなのです。

というわけでうちの息子はおにぎりを 持っていくことになりました。このキャンプは普段の学校よりも多めに宿題が出るくらいでした。特にWritingに力を入れていて、好きな魚をひとつ選んでそのさかなを説明するプレゼンテーションを作る、なんてホームワークもありました。最も息子たちは日本人の友達がいっぱい来ているのでとっても楽しかった みたいです……授業中“Don't speak Japanese, please”といっぱいしかられてましたけど。

後半はMITの体育局が主催するスポーツキャンプに行きました。

MIT主催のスポーツキャンプというと違和感がありますが、学部生には“健全な頭脳は健全すぎる肉体に宿る/脳細胞と筋肉細胞は比例する”主義者が結構いまして、朝8:30に集合するとそこから2時間泳いで、1時間日替わりでサッカーやホッケー、テニスなどをやって、お昼を食べると昼休みはみんなで好きなスポーツやゲームで遊び、その後また日替わりスポーツが1時間のあと2時間泳いで終わりというタフなメニューです。

MITの学部生がインストラクターになるのですが、これがまたみんな「腕が太すぎて入らないのでTシャツの袖を切り落としてます」タイプが……でもみんな子供好きで親切ですが……そろっています。一年生を3人くらい背中に乗せて腕立て伏せして見せたりして大人気です。

英語のキャンプの時は迎えに行くと“今日はmicky(同じ学校の日本人の友達)とプレイデートする!”なんていって走り回っていたのですが、MITのキャンプでは“楽しかったー”といってへなへなとへたり込んで車まで歩けない始末です。MITのキャンプは日本人の友達が一緒に参加しなかったのでちょっと大変かなと思ったのですが、ESLの時よりも英語でしゃべっているくらいでした。

お昼休みにインストラクターからUNOを習って今はすっかりはまっています。UNOを習えたんだからそれなりにコミュニケーションが出来るようになったのかな?とちょっと胸をなでおろしています。息子にESLとスポーツキャンプ、どっちが楽しかった?と聞いたら、スポーツキャンプ!と言っていました。ESLは日本人のお友達もたくさん来ていたので、楽しかったのですが、宿題が大変だったのがちょっといやだったようです。

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ボストン在住ひいらぎさん一家
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