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★今年の暑い夏を元気な絵本で乗り切りましょう。
画材も描き方もさまざまですが、どの絵本にも元気がいっぱいです。それに美しい絵本は嬉しい。
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めんどりヒルダ
メリー・ウォーメル ぶん・え
ほんじょうまなみ やく
新風舎:定価1,365円
(税65円)
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めんどりのヒルダは卵を産むのに良い場所を探します。他のにわとりがいっぱいいたり、ねこがいたり、うるさかったり、危険だったり。やっと落ち着けた場所は……。
繰り返しの言葉とハッキリとした絵。ひよこを連れためんどりヒルダの幸せが伝わってきます。
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なつのいちにち
はたこうしろう
偕成社:定価1,050円
(税50円)
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見返しから夏雲が空いっぱいにひろがり、その下をぼくは虫を捕まえに行ってきま〜す!夏の一日がムンムンと伝わってきます。
どのページも構図が斬新でとっても印象的です。そういえば昔の子どもたちの夏はこんなだったっけ。
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くもりときどきミートボール
ジュディ・バレット文
ロン・バレット絵
青山南 訳
ほるぷ出版:定価1,365円
(税65円)
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おじいちゃんが話してくれたこと、はるか向こうにカミカミゴックンというちっちゃな町があって、その町では朝・昼・夕食の3回、空から食事が降ってきました。町の人はテレビの天気予報を見て、外出するときはコップやグラスやお皿を持って出かけました。ところがある日、何故か良い天気でなく、でたらめに食べ物が降ってくるようになり、とうとうカミカミゴックンの人たちは新しく住むところを目指し町を捨てました。ナンセンスな話と表情豊かな人々とばかばかしくリアルな食べ物、思わず大笑いしてしまいました。
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たいへんたいへん、
あかちゃん、まって!
ペギー・ラスマン さく・え
たがきょうこ やく
徳間書店:定価1,575円
(税75円)
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お祭りの日、競争でパイを食べている間に(もちろんパパもママも)あかちゃん、ハイハイしていっちゃった。ぼくはすぐに追いかけた。でも、あかちゃんはどんどん行ってしまい、あかちゃんどうやって連れて帰ろうか。
絵は影絵で、夏の美しい一日、見返しも含めてきれいな楽しい絵本です。
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メアリー・スミス
アンドレア・ユーレン 作
千葉茂樹 訳
光村教育図書:定価1,470円
(税70円) |
このおばさん豆を吹いているけれど何をしているのかしら?これはれっきとした仕事、それにしてもロンドンってやっぱりおもしろい町です。“メアリー・スミスあしたもおねがい!”“あいよ!”
落ち着いた色使いはこのお話を引き立てています。
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くまのブウル
リダ・フォシェ 文
フェードル・ロジャンコフスキー絵
いしいももこ 訳編
童話館出版:定価1,575円
(税75円) |
今回はクマの母子の話です。クマとクマの住んでいる自然がたっぷり描かれています。
色がちょっと明るく鮮やかすぎるのが気になりますが、子グマたちのひとり立ちの話なので良いのかもしれません。本の型と大きさ、文と絵のバランスも良く、子どもたちと読み合いたい本です。
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★物語もユーモアがあって明るいお話が多く、暑い夏にはこんなちょと軽い本もいいですよ。
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オシリカミカミをさがせ!
リンデルト・クロムハウト文
アンネマリー・ファン・ハーリンゲン絵
野坂悦子 訳
朔北社:定価1,260円
(税60円) |
オシリカミカミってなに?トイレにはいるとあなたのオシリをガブリ。少年ユスは勇気を持って下水道に入って行きます。
文字も大きく、自分で読むのなら7才ぐらいから。
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金曜日がおわらない
アニー・ドルトン/作
岡本浜江/訳
風川恭子/絵
文研出版:定価1,260円
(税60円)
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5月23日金曜日、それは起こった。その時から永久に金曜日、土曜日にならない。つまり時は進まない。でもそのために最初は見えなかった人の心が主人公のレニーに見えてきます。
9才ぐらいから。
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キングゆうかい大作戦
リブ・フローデ/作
木村由利子/訳
むかいながまさ/絵
文研出版:定価1,365円
(税65円)
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イーナとイングリッドとイーダの仲良し3人組、オルセン商店は泥棒よけのために犬を飼いますが、食事も運動もあまりさせません。犬が大好きなイーナは2人に相談してその犬キングコングを楽しませてやろうと計画を立てます。いじめられっ子ビヨルグも仲間に、そして計画は大成功。でも、オルセンは犬はやっかいで役立たずだとキングコングを売ることにします……。
物語もきちんと構成されているので登場人物がどの人も生き生きとしているし、何より脇役の大人たちがよく描かれています。10才ぐらいから。
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パーラ
上・下
ライフ・イーザウ
訳/酒寄進一
あすなろ書房:定価各1,575円
(税各75円) |
あとがきにも書かれていますが、エンデの作品を思わせる、特にこの本の主題のことばが奪われて消えていくということは『モモ』の時間泥棒を思わせ、15の各章の扉の詩が前章の最後を受け、話が進んでいく構成は『鏡のなかの鏡』を思わせ、いかにもドイツ……らしい物語といえます。
下巻のことばどろぼう?と主人公パーラとのことば合戦はナンセンスがいっぱいでとてもおもしろかった。(訳者は大変だったと思う。敬服!〜ソネット形式はちょっと分かりにくい)
12才ぐらいから。
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★日本の作品も翻訳作品も家族を主題にしているものが大変多くなっています。翻訳作品の方は登場する舞台が生まれたときから家庭を持たない子どもたちが、新しい家族を、家庭を作っていく話が多いように思います。親は何なのでしょうか?家族って何なのでしょうか?[親子]
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魔女モティ
柏葉幸子 作
佐竹美保 絵
講談社:定価1,365円
(税65円)
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紀恵は3人姉弟の真ん中、そのせいかいつも役割が悪いと思っている。今日は誕生日なのにお母さんも誰も気にかけてくれない。とうとうお母さんとケンカして家出します。公園でため息をついている紀恵の前に現れた黒猫に誘われて、ある人の子どもになりますが、その人は魔女(お母さん)、ピエロがお父さんでした。
作者久々の新刊です。最後の意外な事実など、構成も上手くできています。10才ぐらいから。
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サトウキビ畑のカニア
フレデリック・ピション・作
ダニエル遠藤みのり・訳
内海博信・画
くもん出版:定価1,365円
(税65円) |
舞台はカリブ海のグアドループ、少年はシャバン(肌は白人に近いがあとは黒人に似ている)として学校でときどきいじめられ、共働きをしている両親は忙しくてジョエルの話をよく聞くこともありません。孤独なジョエルはサトウキビ畑でのら犬と仲良くなります。犬を仲立ちにして仲良くなったリザ、ジョエルを応援してくれる一人暮らしのニネットおばあちゃん。でも両親は犬を飼うことを許してくれません。日本ではほとんど知られていない「クレオール」の文化のことも書かれています。10才ぐらいから。
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★[きょうだい・姉妹・兄妹]
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レモンドロップス
石井睦美
講談社:定価1,365円
(税65円) |
優等生でクールな姉、真希の前でなかなか自分らしくなれない美希。好きな人ができた友達の綾音。ずっとおじいちゃんとの生活を大切にしていて老いていくおばあちゃん。美希は小さなレモンドロップを大切にしている自分を失いたくないと思います。
12才ぐらいから。
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Midnight
〜真夜中の妖精〜
ジャクリーン・ウィルソン
尾高薫 訳
理論社:定価1,050円
(税50円)
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ヴァイオレットは兄ウィルが大好きです。けれどウィルには秘密がありました。両親もヴァイオレットもその秘密と向き合うことを避けているために、かえってお互いを傷つけ合ってしまいます。ヴァイオレットは大好きなキャスパー・ドリームの作品を手本にして小さな妖精人形を作り、決して出さない手紙を書いて大切にしています。その妖精人形もバラバラに壊れてしまい。失意の中でキャスパー・ドリームに会いに行くことを決心します。繊細な思春期の少女の心がよく描かれています。12才ぐらいから。
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ルビーの谷
シャロン・クリーチ
赤尾秀子 訳
早川書房:定価1,575円
(税75円) |
たらい回しにされて育った双子の問題児、ダラスとフロリダはいま、また何度めかの里親ティラーとセアリーの家に少しの間引き取られます。いつ孤児院に返されるか、どうやって逃げようかと計画を立てるダラスとフロリダをルビーの谷の自然は暖かく包み込んでくれるのでした。そしてこの生活はテイラーとセアリー夫婦のきずなも強くしてくれました。人が生きていくのには一体何が必要なのでしょうか?
この作品は2003年カーネギー賞を受賞しています。作者シャロン・クリーチの『めぐりめぐる日』(1995年ニューベリー賞受賞)がいま手に入らなくなっているのが残念です。
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