★早くも梅雨のようなお天気。吹き飛ばすようなちょっととぼけたユーモアのある絵本がいっぱいです。

てんきよほうかぞえうた
岸田衿子 作
柚木沙弥郎 絵

福音館書店:定価1,260円
(税60円)

予報士たちは動物。ことば遊びとユーモラスな絵。私も予報士になって“明日ははれのちあめ。こねこがよくなくでしょう”


6月20日まで渋谷のギャラリーTOM柚木沙弥郎の10月出版予定の絵本『トコとグーグーとキキ』の原画展が開かれています。

はなうたウサギさん
作/エリック・ローマン
/いまえよしとも
BL出版:定価1,260円
(税60円)

いつでも何をするにもウサギさんははなうたまじり、だいじょうぶ、その方が何事もうまくいくのです。木版画が動物たちのとぼけた表情を伝えています。2003年Caldecott Medal Winner受賞作品。
おひさま ぽかぽか
笠野裕一
福音館書店:定価780円
(税37円)
えんがわにお布団を干しました。そこへネコが乗ってちょっとひとねむり……そして次から次へと。ほんとはそんなことをしてはいけないのだけれど。
おおらかな文と絵の楽しい絵本です。

うしとトッケビ
文=イ・サン
絵=ハン・ビヨンホ
訳=おおたけきよみ

アートン:定価1,575円
(税75円)

トッケビは韓国のいたずら小鬼のことです。このお話は日本の豊島与志雄の『天下一の馬』の翻案作品とのこと。でも、ハン・ビヨンホの絵がすっかり韓国のお話にしています。牛やトッケビの表情がとてもユーモラスです。トッケビの恩返しのお話です。


そらとぶこくばん
ねじめ正一さく
山口マオ え
福音館書店
:定価1,155円
(税55円)

2年1組の黒板はほんとうはおうさまの食卓になりたいのです。ある日とうとう教室から逃げ出してしまいます。はたしておうさまの食卓になれるでしょうか?幼年童話のような装丁のナンセンス物語絵本です。

★車、フウセン、この本には子どもたちの心を引きつける小道具があります。
それいけ しょうぼうしゃ
ティボル・ゲルゲイ作
小池昌代 訳
講談社
:定価1,680円
(税80円)
火事だ!出動!火事は消防車と勇敢な消防士の力で消すことが出来ました。
1950年出版の本ですが少しも古さを感じさせません。車好きの幼い子ども向きの絵本です。
いやだ あさまで
あそぶんだい

さく ヘレン・クーパー
やく ふじたしげる

アスラン書房:定価1,680円
(税80円)
もう寝る時間……でも坊やは少しもねむくなりません。いろいろなものに遊ぼうと誘いますが……みんなはねむくて!ねむくて!
いろいろなものが描かれていて探し出すのが楽しい絵本です。

ブルンミとななつのふうせん
文と絵 マレーク・ベロニカ
訳 羽仁協子

風濤社:定価998円
(税48円)

ブルンミシリーズの3冊目。くまの子ブルンミはアンニパンニにたくさんの風船をもらいます。みんなにあげたり、割れてしまったり、ブルンミはがっかりしてしまいます。作者は『ラチとライオン』のベロニカ。はっきりとした明るい絵本です。

シドニー行き714便
〜タンタンの冒険旅行〜

エルジェ 作
川口恵子 訳
福音館書店:定価1,680円
(税80円)

この連載が始まったのは1966年9月のこと。米・ソの冷戦、ベトナム戦争と世界は騒然としていました。インドネシアのジャカルタ、クマヨラン国際空港に降り立ったカンタス航空714便を待ち受けていたのは……。まだまだ続く刊行が楽しみです。
★この本1冊でも読むことが出来ますがファンはシリーズが楽しみです。そして2冊ともさし絵のファンもいます。
ネコのタクシー
アフリカへ行く

南部和也 さく
さとうあや え
福音館書店:定価1,365円
(税65円)
世界一足の速いネコのトムのところへ突然お父さんがゴロンゴロン高原のサルの王様からの招待状を持ってあらわれます。トムは飼い主のランスさんと出かけていきます。愉快な冒険が始まります。7才ぐらいから。

ムジナ探偵局 本日休業
富安陽子 作
おかべ りか 画
童心社:定価1,260円
(税60円)

ムジナ探偵の留守におこった怪事件に巻き込まれた源太、妖怪などが出てくるけれど、このシリーズはあまりホラー的ではなく探偵小説として読むことが出来ます。篠沢家の娘が危ない!10年前の事件と関係があるか!?ムジナ探偵のあざやかな推理はさすがです。10才ぐらいから。
★不思議なことは世に満ちあふれていますが……その背景と真実は物語をとおして考えることが出来ます。

クロイヌ家具店
大海赫=作・え
ブッキング
:定価1,890円
(税90円)

シイの木にイスを取られてしまい、ぼくはクロイヌ家具店にイスを買いに行くことにした。それを聞いた友だちのネズミのチムチュは大反対。あそこは怪しいから絶対行ってはいけないと言う。でも、出かけたぼくを待っていたものは……。ちょっと不思議な世界を持つ作家の本。復刊ドットコムによる刊行です。10才ぐらいから。
天才ネコモーリスと
その仲間たち

テリー・プラチェット作
冨永星 訳
あすなろ書房:定価1,785円
(税85円)
突然天才ネコになったモーリスはしゃべることの出来るようになったネズミと一緒にあるたくらみをもってバッドブリンツの街に来ます。はたしてそのたくらみは成功するでしょうか?モーリスとネズミたちの大冒険にかくされた真実があきらかになっていきます。この物語は『ハーメルンの笛吹き』をベースにして、また『ピーターラビットのおはなし』などのパロディも登場する寓意に満ちた作品です。2002年度カーネギー賞を受賞しています。
★物語の主人公は年老いた人か生きることの困難さ、けれども人生は生きる価値のある物だということを学んでいきます。それは老いた人にとっても、死を受け入れていくことができる大切なことなのです。

The Wish List
〜願い、かなえます ウィッシュリスト〜
オーエン・コルファー作
種田紫 訳
理論社
:定価1,449円
(税69円)

一人暮らしの老人ラウリーのところへドロボウに入った14才のメグはラウリーを銃でうった相棒のベンチに抵抗したために狙われ、ガス爆発で死んでしまいます。けれど、ラウリーが望んだ4つのことが成し遂げられれば天国に行ける条件でメグはラウリーの体の中に入ってラウリーの願いの手助けをすることになります。テンポの早い文体とユーモアの中にちょっぴり考えさせられる物語は読者を元気にさせてくれます。12才ぐらいから。
ホリス・ウッズの絵
パトリシア・ライリー・ギフ作
もりうちすみこ 訳
さ・え・ら書房:定価1,680円
(税80円)
ホリス・ウッズは生まれて一時間もたたないうちに捨てられてしまった子どもです。里親のところをたらい回しにされ、誰にも心を開かないようになってしまいます。けれど、ホリスには絵の才能があり、やがてそれを認めてくれたリーガン家の人たちの家族になっていきます。あの事件が起こるまでは……。今では老いた彫刻家とひっそりと暮らしているホリスの描きためた14枚の絵にそって物語は語られていきます。そして再びリーガン家の家族の一員として迎えられるのでした。2003年ニューベリオナー賞受賞作です。12才ぐらいから。
おばあちゃんの記憶
エルヴェ・ジャウエン作
小野ゆり子 訳
さ・え・ら書房:定価1,680円
(税80円)
ヴェロの大好きなおばあちゃんはアルツハイマーにかかりだんだんと記憶を失っていきます。そんなおばあちゃんを抱えた一家の生活がヴェロをとおして語られていきます。おばあちゃんが大切にしているブローチ、それを自分のものにしようとする身勝手なおじさん、おばさんのことなど、真実に目をそらさずにヴェロは成長していきます。12才ぐらいから。
里山
〜今森光彦フィールドノート〜

今森光彦
福音館書店:定価2,940円
(税140円)
作者は15年間琵琶湖の西側の棚田から自然をみつめ記録してきました。どのページにも日本の普通の風景と営みがあふれています。土と空と水“あぁ、日本ってこういう国なのだ”と誰にいうわけでもなく感謝の思いでいっぱいになりました。こういう風景を失うことは日本人は根無し草になってしまうということなのです。
★お待たせしました!
ゲド戦記外伝
ル=グウィン 作
清水真砂子 訳
岩波書店:定価2,310円
(税110円)
5月27日に刊行されたので残念ながら内容について書くことが出来ません。次回紹介します。
精霊の木
新装版
上橋菜穂子 作
ニ木真希子 絵
偕成社:
定価1260円
(税60円)

★その他★
翻訳されるのは嬉しいけれど続きがある本はちょっと考えて欲しいなぁ。
エラゴン
クリストファー・パオリーニ
大嶌双恵 訳
ソニー・マガジンズ:定価1,995円
(税95円)
3部作の第1部。
暁の円卓 目覚めの歳月
ラルフ・イーザウ 著
酒寄進一 訳
長崎出版:定価1,995円
(税95円)
邦訳は全9巻とのこと。
ヒーラーズ・キープ
上・下
ヴィクトリア・ハンリー 作
金原瑞人&石田文子 訳
あかね書房:定価各1,680円
(税80円)
この本は『水晶玉と伝説の剣』多賀京子訳(徳間書店)の続編です。訳者も違う、本の装丁も違う、あまりにも違うので!?

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