★長い長いお話しはちょっと休み。絵本も低調。物語性の強い本格的な絵本がありません。春に向かって元気をつけて!というより2月の『えるふのこと』でお知らせしたように4月から変わる定価表示に出版社は刊行を控えたり、変更にお忙しいという事情のようです。初めて読んだときの本が新刊!本にはそのような嬉しい特色があるので出会ったときが新刊!と思っても良いのですが、少し淋しいかもしれません。

なに たべてるの?
いちかわけいこ・ぶん
たかはしかずえ・絵

アリス館:本体1000円

食べてる音“なにたべてるの?”とネコ。“きみも食べるかい?”“いいえ、けっこう!”
このネコなかなかネコっぽくていい。ネコを飼ったことのある人なら思わず笑ってしまいます。ネコはこうでなくちゃぁ〜!


今江祥智 文
田島征三 絵

BL出版:本体1300円

すごく立派な龍なのに、気が小さくて弱虫な龍の子、三太郎。けれど、ひょんなことから村人たちに見られ押しも押されもせぬ 大龍神になってしまいます。
とても絵の色がきれいです。文がちょっと饒舌すぎるように感じます。
かぜひいちゃった日
キム・ドンス=作・絵
ピョン・キジャ=訳

岩崎書店:本体1300円
お母さんが買ってくれたダウン、一枚羽が飛び出して……アヒルに羽が欲しいといわれ一枚、また一枚、それからみんなで遊んだ。
幼い子どもが描くような絵は見る人を不思議な世界へ誘います。見返しが面 白い。韓国の絵本作家による絵本で、小さくハングル文字が記されていますがこういう方法は(英語が書かれている絵本も多い)日本の子どもを対象にしているのだったら必要ないと思う。ハングル語で読んでもらうのが最良と思います。

いってらっしゃい
おかえりさない

文:クリスティーヌ・ルーミス
絵:たかばやし まり

訳:まえざわ あきえ
朔北社:本体1500円

朝、街が目を覚まします。一日の始まりです。たくさんの人が仕事に出かけ、夜帰ってきます。
たくさんの擬音、これは街の音。この絵本の主人公は街なのです。

100ぴきのいぬ
100のなまえ

チンルン・リーさく/え
きたやま ようこ/やく
フレーベル館:本体1200円
はじめのいぬ“もわもわ”最後に来たいぬは“ゆっくり”私には100ぴきのいぬ がいます。
1ぴきとしておなじいぬがいない。みんなどこか違っています。(人間だってみんな違う。一人として同じ人はいません。そしてみんなで地球という一つの家で生きています。)明るい楽しい絵本です。
土のコレクション
栗田宏一
フレーベル館:本体1600円
わぁ!「土」ってこんなに色々あるんだ!北は北海道から南は沖縄まで、日本列島の土が並びます。
いま千葉で時々強風にのって暴れ回る黄土色の土、中国から風に乗って運ばれてくる土と同じ色です。胃薬まで土(粘土)が入っているって知っていた?
まねっこどうぶつえん

まねっこ
あかあおきいろ

まねっこおてんき

文・田中ひろし
絵・せべまさゆき
ほるぷ出版
:本体1300円
“手であそぼう”のタイトルどおり手話の絵本です。作者はものの形を真似する手話を「まねっこ手話」抽象的なものや抽象的な事柄を伝える手話を「連想手話」とか「ジェスチャー手話」と呼んでいます。
この絵本を見て真似をしながら手話を楽しく覚えましょう。 手話は耳の聞こえる人にも言葉を豊かにする一つの方法です。
単行本の型をしているけれど、1ページ1ページに絵がいっぱいに描いてあって読んでもらっても良いし、自分でゆっくり読むのも良い本です。
ねずくんとらくんの
さむいさむい
さむい
たるいしまこ さく・え

福音館書店
:本体1100円
「ねずくんとらくんのあついあついあつい」に続いての2冊目雪が降った寒い日のお話しです。
それにしてもねずくんの元気なこと!

こぎつねキッペの
ふゆのうた

今村葦子・作
降矢奈々・絵

ポプラ社:本体900円

このシリーズも5冊目になりました。この本ではキッペは初めて氷すべりにチャレンジします。あわてん坊のキッペは氷の割れ目に落ちてしまい、大変なことになってしまいます。
透明感のある挿し絵がとっても良い。

おばけのジョージー
おおてがら

ロバート・ブライト作/絵
なかがわちひろ訳
徳間書店:本体1200円

小さなおばけジョージーはホイッティカーさんのうちに住んでいます。ある日留守番をしているときに泥棒が入って、ジョージと友だちのフクロウのオリバー、ねこのハーマンは大活躍をします。
大判の横組の原書を一人でも読めるように変えたとのことです。1作目の「おばけのジョージー」(現在品切れ中)に比べると色が濃く、ジョージーも少し現代風(?)になっています。

ワニ てんやわんや
ロレンス・イエップ作
ないとうふみこ訳

ワタナベユーコ絵

徳間書店:本体1400円

テディは弟のボビーがお利口さんでみんなにちやほやされるのが面 白くありません。誕生日のプレゼントに弟をちょっとびっくりさせて困らせてやろうと思い、ワニを買ってきて贈ります。ところが困るどころかボビーは大喜び。そして一家はドタバタ騒ぎに。
お兄ちゃんのテディの気持ちがとても良く描かれています。作者は中国系アメリカ人、この本の中にも庶民の持つユーモアとたくましさが描かれています。

★限定出版のお知らせ★
こぐまのたろ
こぐまのたろとうさぎのなーちゃん仲良しが繰り広げる明るいやさしい絵本です。
きたむらえり作・絵
福音館書店
本体:各743円(発売中)
たろとなーちゃん
たろのえりまき

★安房直子コレクション★
待望の10年、やっと刊行が始まります。手に入らない作品も収録、新しく組み立て直してのコレクションです。3月下旬発売予定、予約受付中。FAXもしくはメールにてお申し込みください。入学祝い、プレゼントにどうぞ。
1
なくしてしまった魔法の時間
風と木の歌 白いおうむの森 北風のわすれたハンカチ から
本体:2,000円
2
見知らぬ町ふしぎな村
まほうをかけられた舌 遠い野ばらの村 から
3
ものいう動物たちのすみか
ねこじゃらしの野原 風のローラースケート から
4
まよいこんだ異界の話
ハンカチの上の花畑 三日月村の黒猫 単行本未収録作品 から
5
恋人たちの冒険
銀のくじゃく 天の鹿 鳥にさらわれた娘 から
6
世界の果ての国へ
銀のくじゃく 白いおうむの森 遠い野ばらの村 から
7
めぐる季節の話
花豆の煮えるまで 風と木の歌 遠い野ばらの村 から
8
安房直子コレクション
全7巻セット
本体:14,000円

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