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★夏休みも真中、中旬にはお盆のお休みも入り、家族でお墓参りなどに出かける人たちも多いと思います。あまり遠くには行かずに、近くの図書館や本屋でゆっくり本を探したり、一日ゆっくり本を読んでもらう子どもたちもいると思います。そんな人たちにまず、のんびりとした楽しい絵本から。
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ぼくのおじいさんのふね
作=アンドレ・ダーハン
訳=きたやまようこ
講談社:本体1600円
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ぼくはある日、おじいさんが生きていた頃、大切にしていた船を見つけました。ろばのオーツと船を直して出発です。船だから海がなくてはいけません。海を作ることにします。2週間待ち続けたかいがあって、ある夜明け、船のまわりに青い海が広がりました。さぁ“出発です”
ダーハンの絵本に登場する人や動物はいつも楽しそうに笑っています。つられて読んでいる人の心が楽しく笑い出します。
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みんないっしょに
ロブ・ルイスさく
まつかわまゆみ やく
評論社:本体1300円 |
うさぎのクライブと友だちはボートに乗りましたが、騒いだためにバッチャン!島にみんなで泳ぎ着いたまでは良かったのですが、無人島。どうしたら良いか分からず、勝手にバラバラなことをします。やっとバーニーが見つけたいいことは……。
ちょっととぼけたうさぎたちのユーモアいっぱいの絵本です。色がきれいです。
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アップルパイはどこいった?
バレリー・ゴルバチョフ作・絵
なかがわちひろ 訳
徳間書店:本体1500円
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ヤギくんはケーキ屋さんへ、でもケーキは持ってきません。「どうしたの?」「どろぼうに盗られちゃった」何故かヤギくんの顔はとてもいたずらっ子のようです。この話はいわゆるぐるぐる話。
《ケーキは?,どろぼう,どろぼうは?,山の森へ,山の森は行ってみたの?,森は山火事で燃えてしまった……》と続きます。本当にアップルパイはどこへ行ったのでしょう?ヤギくんとブタくんのことば遊びが続きます。絵の中のパイどろぼうも探してみましょう。
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★だんごむし、かわせみ、猫に犬、動物たちが主人公でも物語はさまざまです。
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だんごむしと恐竜のレプトぼうや
松岡達英
小学館:本体1500円
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だんごむしの冒険シリーズ3冊目。人間の子どもが読んでいる本に近づいただんごむしのぼくは、本の中に転がり落ちて恐竜の世界へ入ってしまいました。そして、バッタ博士と迷子のレプトぼうやのお母さんを探すことになります。
科学物語絵本です。シリーズの3冊目。
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かわせみのマルタン
リダ・フォシェ文
フェードル・ロジャンコフスキー絵
いしいももこ 訳・編
童話館出版:本体1500円 |
『野うさぎのフルー』『りすのパナシ』に続いての復刊絵本です。かわせみのマルタンとその妻マルチーヌの一生を語ったとても美しい絵本です。
文が少し長い。7才ぐらいから。
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すてねこタイガーと家出犬スポット
リブ・フローデ/作
木村由利子/訳
かみやしん/絵
文研出版:本体1300円 |
異種の動物でも、仲良く暮らす話はときどき聞きますが、この本は捨てられた子猫のタイガーと、虐待されて家を出た犬のスポットが二度やさしい人間に会いながらもさまよい、最後に自分の家を見つけるお話です。
ヘラジカが出てくるノルウェーの自然、森の情景もたくさん描かれています。10才ぐらいから。
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わたしのねこメイベル
ジャクリーン・ウィルソン作
ニック・シャラット絵
吉上恭太 訳
小峰書店:本体1300円
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ヴェリティの大切なねこのメイベルはおばあちゃんねこで、ある日死んでしまいます。古代エジプトの話を聞いて、ヴェリティはメイベルと別
れたくなくて、ミイラにすることを思いつきます。でも、とうとう大変なことになってしまいます。
おじいちゃん、おばあちゃん、パパ(ママは死んでいない)、スミス先生、と周りの大人がヴェリティを十分に受け入れる結末が子どもたちに安心感を与えます。10才ぐらいから。
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★お待たせしました。ローワンシリーズ、第5巻目です。
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ローワンと白い魔物
エミリー・ロッダ 作
さくまゆみこ 訳
佐竹美保 絵
あすなろ書房:本体1500円 |
リンの村はいつまでも冬の世界、何もかも氷りつき凍えています。この恐ろしい冬はいつまで続くのでしょうか。全ての終わりでしょうか。ローワンはノリスとシャーラン、そしてジールと禁じられた山に向かいます。魔女シバはローワンの首にメダルをかけます。そしてつぶやいた言葉。
ローワンシリーズは一応この5巻でとりあえず一休みとのことです。このシリーズはとても読みやすく、10才ぐらいから楽しめます。
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鏡のなかの迷宮
水の女王
カイ・マイヤー作
遠山明子 訳
佐竹美保 絵
あすなろ書房:本体1700円 |
メルレは孤児の女の子、メルレが住んでいるのは19世紀末のヴェネチアで、30年以上もエジプト軍に包囲され、滅びを待つばかりです。ただ、そのヴェネチアを支えているのは水の女王の力で、メルレは元泥棒の少年ゼラフィンと共に援軍を求めヴェネチアを後にします。
この物語のヴェネチアは私たちの知っている水の都市ヴェネチアではありませんが、今まで物語られてきたのが山や森が舞台になるファンタジーが多かったので新鮮に感じます。その分挿し絵に少し違和感があります。3部作の第1部。12才ぐらいから。
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★ヤングアダルト(Y・A)向きの本がたくさん出ました。もっとも大人の人たちがY・A向きの本を良く読んでいるので、その区別
はどうなのかちょっと分かりにくいと思います。とりあえず12才ぐらいからの少年少女が主人公の本ということで……。
どちらにも老人が出てきて、主人公と大きな関わりを持ちます。人はみな死を前にしてどうやって自分の人生を受け入れ、折り合いをつけていくのでしょうか。手助けはいるのでしょうか。そして出来ることは?それはちょうど大人になることを前にして周りの手助けを必要としている子どもたちと同じかもしれません。
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星をまく人
キャサリン・パターソン
岡本浜江 訳
ポプラ社:本体1300円 |
エンジェルは11才、弟のバーニーは7才、2人は母親にひいおばあちゃんのところに置き去りにされます。父親は刑務所、母親はどうも恋人との生活を考えているようです。弟のために頑張ろうとするエンジェルに北極星のことを教えてくれたおじさんがいました。そして始めは少し怖かった図書館員のリザさんが本を読むことをすすめてくれます。
誰もが心に深い傷を抱えていても星をまく人はいる。あなたが星を必要とする限りはね。あなた自身が“星をまく人”にもなり、だから星は暗い夜空で輝いているのです。
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川の少年
ティム・ボウラー作
入江真佐子 訳
伊勢英子 絵
早川書房:本体1500円 |
ジェスは泳ぎの得意な女の子です。自分の意志の力を発揮して水泳で大きな挑戦をしようと思っています。ジェスの大好きなおじいちゃんは、この頃すっかり年老いて、絵を描く以外は怒りっぽくなってしまいました。やがて病気がおじいちゃんを襲い、絵を描くことすら困難になってしまいます。おじいちゃんの希望でおじいちゃんの故郷に来たジェスたち、その家のそばの川でジェスは不思議な少年に出会います。少年とジェスは町まで川を泳ぎ、おじいちゃんは絵を完成させていきます。
ピアス作『トムは真夜中の庭で』のような感じの物語です。
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★人が分かり合えるということはどういうことなのでしょうか?まして何らかの理由、それが人に伝えにくいという困難さを抱えている人とはどうしたら分かり合えるのでしょうか?3冊ともそんなテーマがずっしりと投げかけられた本でした。
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夜中に犬に起こった奇妙な事件
マーク・ハッドン作
小尾芙佐 訳
早川書房:本体1700円 |
クリストファーは15才の少年、自閉症といわれているアスペルガー症候群という生まれたときからの障害を持っています。彼は数学や物理学には非常に優れた能力を持っていますが、人との関係では特別
な考えかたをします。だから自分の生活を安全に暮らすために自分で決まりを作っています。例えば“長い間人と話さない”“長い間何も飲んだり食べたりしない”など12項目があります。
そのクリストファーが殺された犬の謎解きをしているうちに自分にまつわる大きな秘密を知ることになります。本の中に数式などが出てくるのでそれが苦手な人は少々読みにくいかもしれませんが、成長していくクリストファーと彼を支える先生、父親の描き方がこの本を厚みのある物語にしています。
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ハングマン・ゲーム
ジュリア・ジャーマン作
橋本知香 訳
偕成社:本体1400円 |
表紙から衝撃的です。ハングマン・ゲームの説明がついていますが“吊された人が泣いている”この絵のとおり、いわゆる“いじめ”の物語です。しかもいじめられるのは知的障害のあるダニー、昔はとても仲良くしていて家族ぐるみでおつき合いをしている主人公のトービィもいじめに荷担してしまいます。その理由、例えば「ダニーは人に話していいことと黙っていた方がいいことの区別
がつかない」ともかく変わっているからどんどん周りから浮いていく、そしてそのことに全然気がつかない、ダニーをうっとうしく思う気持ちをトービィはどんどんエスカレートさせていきます。いじめる側の子どもの心の中も描かれています。
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宇宙のかたすみ
アン・M・マーティン著
金原瑞人+中村浩美 訳
アンドリュース・クリエイティヴ
:本体1500円 |
ハッティ、12才の少女の成長の証として読まなければ大変辛い物語です。ハッティの前に突然施設から出てきたおじさん(ママの弟)アダムが現れます。町の大金持ちの息子であるアダムは自閉症(多分アスペルガー症候群)といわれ、世間体のため12才から離れた施設で生活していました。一方、町へ来たサーカス一座の少女リーラとも友だちになり、ハッティの12才は最高の夏を迎えるはずだったのにアダムがパニックを起こしてリーラは引っ越し、そして悲劇が訪れます。
アダムはハッティにこんなことを言います。「きみはぼくたちの宇宙のすみっこをめくってみることができる人だと思うよ」悲しいことがいっぱいあった夏、でもハッティはそのアダムの言葉の意味が分かるように成長したのでした。
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