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★絵本の面
白さは絵を見て感ずるもの
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あおいねこ
谷内こうた作
講談社:本体1600円 |
草が光るある日、ネコがぼくのところにやってきます。空から来た空の色をしたネコです。
ぼくはネコに言います。“丘に行こう”ネコと一緒に空を見上げていると、黒雲が広がって雨が降りそうです。“お母さんネコが空に帰っていくよ”
文字のないページ、真っ白な洗濯物、三輪車に乗ったネコ、空の色、男の子の心の想像の世界を描いていて、作者の詩を読むような絵本です。 |
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でんしゃがくるよ
遠山繁年 作・絵
教育画劇:本体1200円
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朝早く、駅にたぬきの親子がやってきます。駅長はフクロウ。グーグーと寝ています。やがてポンポコリン〜と電車が来て、ポンポコリンとたぬ
きを乗せて走っていきます。
次から次へと魚や動物たち、植物が駅にやってきて電車に乗っていきます。夜になり、朝になり、やって来たのは?
明るいナンセンス絵本は今までは長新太の独壇場だったが、これで楽しみが一つ増えた。
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★ちょっぴりおかしい話をどうぞ
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ネコのタクシー
南部和也 作
さとうあや 絵
福音館書店:本体1200円 |
トムは誰か良い人のネコになりたいと思っていました。色々な人に聞いてみましたが、断られてしまいます。でも、ランスさんというタクシーの運転手さんが“いいよ”と言ってくれました。トムには凄く早く走れる自慢の足がありました。
ある日、ランスさんは転んで仕事が出来なくなり、自動車を作ってもらった(足こぎ自転車ですが)トムが代わりをして大活躍。何と泥棒まで捕まえてしまいます。
ちょっと冒険もある楽しいお話で、挿し絵がいっぱい入っているので5才ぐらいから読んでもらって楽しむことが出来ます。
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紳士とオバケ氏
たかどのほうこ作
飯野和好絵
フレーベル館:本体1300円
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とにかく真面目で真面目に暮らしているマジヒコ氏、でもある晩、家に自分以外の誰かがいるのに気が付きます。いたのはオバケ氏、いつしかマジヒコ氏はオバケ氏とすっかり仲良しになり、一緒に遊ぶだけでなくすり変わって暮らしてみます。
星新一のショート・ショートを読むようなちょっとおかしくて怖い話。小学校高学年ぐらいから。毎日疲れている大人にも是非オススメです。
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★昔話のような趣があります
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流れ星がはこんできたおはなし
グレゴリー作
ヴィタール絵
みきたく訳
偕成社:本体1300円
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昔話のようなお話。お日さまとお月さまのお話です。空からお日さまが落ちて木に引っかかりました。それを見てキツネは袋を作ってお日さまの木にかぶせました。これで夜になり、キツネだけが夜を作ることが出来ました。
ある日イタチはカゲを作りました。これから夜を決めるのはイタチです。誰もがお日さまを自分だけのものにしようとして戦いがおこり、心も荒れ果
ててしまいました。
ある晩お月さまが空から落ちてきました。動物たちはみんなで見ることが出来るように袋を作って空につり下げることにして、タカがその役目を引き受けました。成功してみんなでお月さまを見ています。板に描かれた絵が幻想的で美しい。絵本。
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おすのつぼに
すんでいたおばあさん
ルーマー・ゴッデン文
なかがわちひろ訳・絵
徳間書店:本体1200円 |
グリム童話の『漁師とおかみさん』の様なお話。魚を助けてやったお礼に願いを叶えてくれるが、次から次へと欲張りをしたために最後にはまた貧しくなってしまうというお話です。
でもゴッデンのこのお話には昔話と違って穏やかな優しい、モルトというネコが出てきます。そして、最後に何もかもなくす前におばあさんは魚の王さまに謝るのでした。
昔話を上手に使い、生きていくことに対して暖かい眼差しを持ったゴッテンらしい作品になっています。7才ぐらいから。
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『はじまりの樹の神話』
こそあどの森の物語
岡田淳 作
理論社:本体1500円 |
尾の光るキツネが助けを求めてやって来ます。着いたところには大昔からの時を越えてやって来た大木があり、そこにはハシバミという女の子がくくりつけられていました。助け出したスキッパーとこそあど森の住人たちはやがてハシバミを元の時代に返し、樹に住むリュウを退治して村を救おうと送り出すことにします。リュウとは一体何?
神話と現実の世界と時を使って物語は進んでいきます。10才ぐらいから。
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★自分とはいったい何なんだろう
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えんの松原
伊藤遊 作
太田大八 画
福音館書店:本体1500円 |
時は900年代半ば、藤原氏が権力を手にし都には怨霊の祟りから逃れるために僧侶や陰陽師が暗躍していました。怨霊に両親を殺された(?)音羽丸は女童になり宮中に仕えている伴内侍に預けられました。ある日誰も入ってはならない帝の宝が納められている温明殿で皇子の憲平に出会います。憲平は祟られて時々おかしくなるとのこと、怨霊とは一体何で、どうしたら逃れることが出来るでしょうか?
怨霊という目に見えない悪、深い心の闇、自分は何なのか、どう生きていけば良いのか、現代にも通
ずる物語だと思います。作者2作目の作品、前作『鬼の橋』よりまとまった物語作品になりました。12才ぐらいから。
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フェイス
ベンジャミン・ゼファニア作
金原瑞人 訳
講談社:本体1000円 |
マーティンは平凡だけれど愛情たっぷりの両親と友達に恵まれ、元気で愉快な15才の少年です。悪ふざけといたずらとナンパが大好きな友達3人で出かけ、ちょっとした誘いに乗って自動車事故に遭います。酒とドラッグが絡み、運転していた若者は死に、マーティンは大やけどを負い、それは顔を変えてしまうぐらいで、決して治ると言うことのない傷になってしまいました。
著者は1958年、イギリス生まれの詩人、本の中にはグリーン・ストリート(アジア人社会)の事や、差別
、人権の問題(障害者に対する考え)など、作者の思想が描かれているが、決して政治的ではなく、むしろ青春小説として読みたい。好きな女の子に去られ、10才ぐらいの子どもたちから正直だけれど残酷な仕打ちを受けてすっかり落ち込んでしまう場面
など切ない。それにしてもマーティンに手を差し伸べる大人らしい大人がたくさん登場するのがとても印象深く思われます。15才ぐらいから。
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★科学の本も総合的になってきた
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あおむしのぼうけん
イルムガルト・ルフト作
松沢あさか・
花岡昭子 訳
さ・え・ら書房:本体1400円 |
ヤマゼリを食べ尽くしたおあむしは道の反対側のヤマゼリを食べるため、道路を渡ることにします。ひっきりなしに通
る自動車、バイク、人、鳥もいますが鳥は怖くありません。身を守る方法を知っています。でも、車は違います。あおむしは無事に向こう側に行ってヤマゼリを食べ、やがてチョウになることが出来るでしょうか?とてもリアルな絵であおむしの嫌いな人には気の毒。でも、それが実在感があって最後のさなぎからチョウへの素晴らしさが実感できます。
絵の中に十分に作者の思いが表現されているので、あとがきの「この本について」は必要ないのではないでしょうか?
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ヨーロッパの城
アラン・ルイ文
モーリス・ポミエ絵
岡田好恵 訳
評論社:本体1800円 |
ヨーロッパの家は石で出来ています。家が身を守るという考え方から造られたとのことですが、それが村を生み、都市を生み、城を築きました。
この本は最初に簡単に石の家の歴史に触れ、城の歴史に触れています。けれど、それだけでなく、付いている立体メガネで見るとまさに絵が立体的な城に見えてきます。城だけでなく、他の建造物や人が働いている様子なども立体的に見えます。パソコンもこの真似は出来ません。不思議なメガネです。
同時に『エジプトのミイラ』も発売されています。
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絵本 夢の江戸歌舞伎
服部幸雄 文
一ノ関圭 絵
岩波書店:本体2600円 |
歌舞伎は日本の伝統芸能として名前だけは良く知られていますが、意外と見たことのない人が多い、まして江戸時代の様子など知らない人がほとんどです。
江戸時代では今と違って本当に大衆の楽しむ娯楽の一つでした。
さあ、この絵本の男の子に案内してもらいながら歌舞伎の面白さを体験してみましょう。舞台だけでなく、その舞台を支えていた人たちがたくさん出てきます。本の後ろに歌舞伎だけでなく、それを生み出した江戸時代の解説も付いています。10才ぐらいから。
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きのぼりとかげへおくりもの
今関信子 作
西村繁男 絵
朔北社:本体1600円 |
きのぼりとかげは沖縄にいるとかげです。今日は良く晴れた日、けんごのお父さんは陶器作りの親方です。みんなで白化粧をした器を乾かし、釉薬をかけていきます。けんごも「とくべつ」を作りました。
釜に火を入れます。この火は良い火です。昔、沖縄には悪い火が燃えさかり沖縄を燃やし尽くしたことがありました。
けんごからきのぼりとかげへのプレゼント。気に入ってくれるかな!
淡々と沖縄の歴史を描いています。子どもたちへこんな歴史の伝え方もあるのです。
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