| ★絵本は楽しい |
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がんばれちびくじら
エリザベス・ベレスフォード ぶん
スーザン・フィールド え
せなあいこ やく
評論社:本体1300円
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こどもくじらが迷子になって浜辺に打ち上げられてしまいます。水をかけて海に戻してやらなければ死んでしまいます。
島の人たちは力を合わせてこの小さなくじらを助けようとしますが……。
本当にあった話をもとにして作られた絵本。
海と空の青に所々描かれている船、自動車、子どもの服などに使われている赤が透明感があって素晴らしく綺麗。 |
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ハーモニカのめいじんレンティル
ぶんとえ ロバート・マックロスキー
やく まさきるりこ
国土社:本体1600円
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マックロスキーの最初の(1904年)自伝的作品。
墨一色で描かれているのですが人々の表情がとても楽しく、良き時代のアメリカらしい明るいおおらかな絵本です。
『かもさんおとおり』に見られる様に遠近法を上手く使い分け、絵がとても立体的です。
ところで“かわいい あのこが やってくる”を知っていますか?楽譜、歌詞付き。 |
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あ・べ・こ・べ
文エルンスト・ヤンドゥル
絵ノルマン・ユンゲ
訳 谷川俊太郎
講談社:本体1600円
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昔、幼かった頃、地球が丸いなら反対側で暮らしている人は逆さまになっているのではないかと思っていました。
だから地球は丸くなくて平らなのだと。
そのまた下の……そのまた下、どんどん下は逆さまな世界かな?
おかしなおかしなナンセンス絵本です。 |
| ★戦争の中の子どもたち |
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コソボの少年
長倉洋海写真集
偕成社:本体1600円
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戦争をするのも人ですが、その前に無力なのも人です。
そして真っ先に傷を負うのは幼い子どもです。
戦争の中にも人の生活があります。 |
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サダコ
カール・ブルックナー著
片岡啓治 訳
よも出版:本体1500円
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ヒロシマ公園に建っている 記念碑の先端にある像、佐々木サダコとその兄、家族を中心に、原爆投下に関わった人々、何も知らないで死んでいった人たち、医師、色々な人たちの投下の日とその後が書き綴られています。
オーストリアの作家であるブルックナーの30年前に出された本の復刻版です。守屋敦子さんの大学院の研究テーマがきっかけだったとか。
「20世紀は戦争の世紀」改めて考えてみたいと思います。 |
| ★犬と猫〜大切な友達〜 |
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口笛ジャックをおいかけて
L・ニューベリー作
長滝谷富貴子 訳
文研出版:本体1200円
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ジャックと犬のロジャーは「口笛ジャック号」に住んでいます。
ある日買い物に出かけますが、ロジャーはジャックに置いて行かれます。3回も行き違いとすれ違い、ロジャーはジャックに会えるでしょうか?
とてもゆったりとした活字組なので読みやすい。
2年生ぐらいから。 |
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夏のねこ
ハワード・ノッツ作・絵
前沢明枝 訳
徳間書店:本体1200円
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アニーの弟ベンは時々現れるねこに名前を付けて、自分のねことして可愛がります。
でも、そのねこには飼い主がいました。森の向こうに住むおばあさんです。ベンはねこを自分だけのねこにしたいと考えました。どんなに大好きでも自分の思ったようにはならない。その事を受け入れていくベンにアニーは“ベン良い子だね。良く我慢したわ……。”と言って抱き締めるのでした。
同じ作者の『ふゆねこさん』のようなモノクロの暖かい絵がたくさん入っています。7才ぐらいから。 |
| ★昔話は良くできたおはなし |
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ぼく、ネズミだったの!
フィリップ・プルマン作
西田紀子 訳
偕成社:本体1300円
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ぼくはネズミだったという召使いの服を着た男の子の冒険物語です。
読み進んで行くうちにこの物語が『シンデレラ』をベースに作られていて、文中あちこちにその仕掛けがあるのが分かります。(同じくシンデレラ物語をベースにして作られたお話にはファージョンの『ガラスのくつ』があります。)作中ところどころにザ・デイリー・ゴショップという新聞があって、これがまた何ともおかしくけれど、ちょっぴり現代社会(この場合はイギリス)の批判が書かれていて面
白い。
作者のプルマンはハリー・ポッターの陰であまり目立たないが、ファンタジー好きな人からは好評の『ライラシリーズ』(既刊2巻、共に新潮社刊)の作者です。
5年生ぐらいから。 |
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赤い花と美しい娘と怪物の物語
アクサーコフ作
松谷さやか訳
ミトゥーリチ絵
新読書社:本体1600円
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ロシア版『美女と野獣』。
リズミカルな訳文も良く、ロシアのミトゥーリチのとてもモダンですっきりとした美しい挿絵がたくさん入っています。 |
| ★ファンタジーをどうぞ |
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ローワンと魔法の地図
エミリー・ロッダ作
さくまゆみこ訳
あすなろ書房:本体1300円
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リンの村の川は枯れてしまい、どうも川の源、山の頂に住む竜に何かあったのではないかと思われます。そこで水を取り戻す為、7人の村人たちが確かめに出かけることになります。気の優しい内気なローワンは本当は行きたくないのですが、大好きな家畜のバクシャーを助けるために旅に加わる事にします。それに、山に行き着くための地図は何故かローワンしか読む事ができません。
ほとんど『指輪物語』に近い物語の作られ方ですが、7人の選ばれた村人にはやはり時代が反映されていて、例えば男女差がないとか、アランの母親は異人種と駆け落ちしたシングル・マザーだし、7人は必ずしも勇者ではなく、むしろ欠点が多く、その欠点故に最後まで前進できず、けれど村の川に水を取り戻した時には、お互いを必要として、分かり合おうとする存在になっている事を知ります。
もっと単純に冒険物語としても十分に楽しめるのはファンタジーの魅力でしょう。どんな読み方も出来るのはファンタジーの面
白いところです。
物語の構成が昔話のように繰り返しの展開であるために分かりやすく、4年生ぐらいからお薦めです。オーストラリアのお話です。 |