■会留府のこと〜2005年3月〜

来月から学校も新しい年度がスタートします。千葉市は今年度から市立の小、中学校が完全2期制になったので、10月に前期が終り短い休みがあって後期が始まります。なかなか慣れず、特に夏休みと冬休みはどうなるのかと思われました。また、ゆとりの教育にともなっての学力低下のことが問題になって、夏休みに授業?があった学校もあったり、親たちと話すと、「なんだかくるくる変わって良くわからないのよ」とか「塾のことなど子どもにお金がひどくかかる」という話になります。

学力低下、国語の力の低下、そのことは学校図書館などとも関係なくはありません。千葉市は前にも何回か書いたように、市立小、中学校の図書館には学校図書館指導員という人がいます。まず、小学校に全校配置、そして、その中学校区には小学校の数だけの指導員が入ります。つまりA中学校区に小学校が3つあると3人の小学校の指導員が交替で中学校にいきます。

ただし、指導員は1年契約で非常勤、勤務時間が決められているので、その範囲の中で学校と相談して決められるから、毎日図書室に指導員がいるわけではありません。教員の図書主任のように公務分掌で決められているのではないため、仕事の内容もバラバラです。職員会議にも出席できて読書教育に積極的に取り組んでいく一員として活動している人もいれば、単なるお手伝い的な存在の指導員もいます。

会留府と大変かかわりがある本(資料)の扱いも、図書主任と一緒に選書して注文したり受入たりする学校もあれば、ほとんどを指導員がして、名前だけ先生の名前を書いてくる学校もあれば、なにもかも指導員がしている学校もあります。これはどれが正しいということではなく、指導員も公務分掌のなかで位置づけられていることが必要と思います。子どもたちが図書室にいけばいつでも開いて人がいる、いつでも相談にのってくれて、本の話ができる(しかも子どものプライバシーを守ってくれる保証のある人がいる)、読書教育には教師と一緒になって参加し、時には自主的に企画をたてて学校に提案し、全体の先生の協力をあおぐことができる指導員=専任の学校図書館司書がいる、これからはコンピューターのこともあり、司書の能力は広く必要とされる時代なので、きちんとした学校図書館司書の配置を義務づけられるような方向が求められます。

もうひとつ、保護者の側からも問題を感じます。学力低下とか授業崩壊という点から「朝の読書」「読み聞かせ」を取り入れている学校が多くなりましたが、えっ!と思うことがあります。「朝読」に親が行くというのです。また、「読み聞かせ」ボランティアが入ることも多くなりました。(「朝読」だけでなく「放課後の子どもの居場所づくり」とかにも保護者を含めてボランティアが行くことも多くなっています」確か、「朝読」というのは授業の前に短時間(10分〜15分)読書をする時間を持つということだったと思っていました。だから、学校図書館から好きな本を持ってきて、皆で(教師)も読書する時間をもつこと、落着いた時間がない現代の子どもには良いかもと思ったのですが、この「朝読」にボランティアが入って、そのボランティアの人たちからどんな本が良いかと相談を受ける事が多くなったのです。

子どもが自分で読むのではなく、読み聞かせてもらう、先生は会議などでいない、いても自分の仕事をしている、読み聞かせでなく自分で読むとしても、本は図書館から持って来るのではなく、家から持ってきなさいと言われる、学校図書館が学校の中できちんと位置づけられていないのではないかと思います。赤ちゃんための「ブックスタート」にしても「朝読」にしても制度化されると日本はどうもみんなになって強制になってしまう、この状態は本嫌いの子どもを増やしていくのではないかと思います。読書のもつ自由と楽しさを生かせる方法はないのか考えます。

まず、身近かに読書施設があって、いつでも利用できて、司書がいて、おもしろそうな本が並んでいる、4月から新年度が始まりますがこの基本的な事、そして、次の世代を育てるなら教育にお金をケチらないで欲しい、小泉さん、政治家のみなさんどうでしょうか!