■会留府のこと〜2004年8月〜

パソコンと子ども・2

次回はメールについてと書いたけれど、その前に携帯電話について。

この間ちょっと昔の話をしていて、電話の話になった。学生時代、まだ各家庭に電話が普及していなくて、あるのは公衆電話か呼び出し、10円玉を両替したり溜めたりして、駅の公衆電話から家へ、すごい速さで10円玉がなくなっていった。友だちとの連絡は会うか手紙しかなかつた。だからせっせと会うか手紙を書くか、子どもにとって電話はほど遠いものだった。

いま、電話は一家に一台でなく、一人に一台のような状態、ただ電話と呼ぶより、ケイタイという。60歳以上と10歳未満をのぞくと、きっと国民皆ケイタイではないだろうか。注文された本の入荷のお知らせも、ほとんど留守電話とケイタイ。仕事上勤務先から与えられる人も多いから、プライベート用と仕事用と一人で複数持っている人も多い。

子どもがケイタイを持つようになったのはいつ頃からだろう。当たり前の話だが持つ、持たないはそこの家庭の生活のしかた、親の考え方に負うところが多い。一般的には 小学校高学年位からか、これは年齢というより塾に行き始めて家との連絡などに使うことになる。塾や部活などで帰宅の時間が遅くなったり、遠くまででかけたりするから、親が心配して連絡用に持たせるからだ。たしかに塾が終るのは夜6時から9時頃、冬などは真っ暗になる。(車で親が送り、迎えということもある。)

中学生位になると家だけでなく友だちとの連絡などに使う事も多くなる。友だちとの間で使いだすと、ケイタイは単なる電話にとどまらなくなる。他の人と繋がる手段でなく、ケイタイそのものが友だちになる。ケイタイはどんどんいろんなことが出来るようになってきたので、娯楽になったり学習手段になったり、そして、いつでも、どこでも、誰とでも手軽に友だちになれる。ゴチャゴチャした人間関係はたくさん、それでいて一人は恐い、いつも誰かと繋がっているという安心感。めんどうなことがあったら切ってしまえばそれで良い、捨ててしまってまた違うのを使う、ケイタイはその人についているから自分が新しくなったような気がすると言った若い人がいた。

〜ところでケイタイを持っていますか?〜私も持っていますし使っています。但し使うのは家族とだけ。他は最近公衆電話が少なくなって街角で探すのが大変なので、どうしてもという時のみ発信に利用、受信には使わない。理由は雲隠れできなくなってしまうから。

この間来店した赤ちゃんが親のケイタイをおもちゃにしていた。バギーに乗ってケイタイを耳にあててゴチャゴチャ、モニョモニョ言っていた。そうか、いまの子どもは生まれた時から機械をとおして人と繋がっているのだ。それはケイタイだけでなくテレビもそうなのだ。