■会留府のこと〜2003年6月〜
先月の続き、学校図書館のこと

子どもが本を好きになるには、それを手渡すおとなが必要ということはいうまでもありません。本だけでなくどんなことであろうと人には環境の係わりが大きいことは否定できません。

子どもが生まれます。物理的にも人の子どもは食べ物を与えてもらわないと生きていけません。生まれてすぐ、決して自分の方からおっぱいを求めて動くわけではありません。本だって、“子どもは本が好きよね”といわれますが、本を読んでもらう環境がなければ好きにはなりません。

たとえば、生まれて一切本がまわり になく、読んでもやらない、そしてテレビだけを見せたらきっとその子はテレビ大好き人間になるでしょう。本を読む、読んでもらうことなんて思ってもみないでしょう。

幼い子どもが本を読んでもらうのが好きな理由はもう一つあります。本を読んでもらうことをとおして、自分を認めてもらえるから、それが嬉しいからです。これも本に限らず、自分のためになにかをしてくれる、とても嬉しいことです。その嬉しさを通 じて自分を認めてくれる、受け入れてくれる人がいるということを知っていきます。これはもっと大きくなって学校へ行く様になっても同じだと思います。

最近は学校へ行ってお話や本を読んだりするボランティアが盛んで、水を注すわけではありませんが、子どもたちはなんといっても担任の先生、自分の学校の先生にお話をしてもらったり本を読んでもらうのが一番嬉しいと思います。全然会ったこともない人達が一年に一度、突然やってくるより担任の先生が時々へたでもよいからお話をしたり本を読んだりしてくれる、それがおもしろい本ならクラス皆で笑うことによっておもしろさを共有できます。

学校へのボランティアが無意味といっているのではな く、行くならなるべく自分の住んでいる地域を中心に行事でなく日常的に考えたいと思います。そして自分の子どもを学校にいかせている親達だけでなく、いろいろな年令層の人達が行ったら良いのではないかとも思います。この間までその学校の生徒だった、卒業した茶髪のおにいちゃんが後輩たちに本を読んでやる、とてもいいなぁ!と思うのですがどうでしょうか?

千葉市には学校図書館指導員と呼ばれる人達が(非常勤で労働条件は悪いのですが)市立の小中学校には全校配置されています。小・中かけ持ちなので毎日ではありませんが、少なくともその人達が学校に来ている時間は図書室に本を読んでくれたり、本のことを教えてくれる人がいます。

中学校には わずかな日数しか指導員が行かないのですが(1週間に1日とか、1ヵ月に4、5日だけとかいろいろな型があります。)指導員が行かない時は図書室にカギをかけておく学校がすくなからずあります。読書関係の指定校になったりして、終日図書館が開いていると子ども達が集まり、活気がでて本を読む子が俄然多くなります。それに学校に成績と関係のないおとながいるということも大切だと思います。

子ども達を本好きにさせたかったら、なんといっても学校図書館に司書をそう願わずにいられません。