■会留府のこと〜2003年2月〜
この通信がでる頃、25周年記念『谷川俊太郎+賢作 詩と音楽の会』が催されます。
たびたび書いている様に会留府は25年前の12月1日、稲毛駅から歩いて3分程のところでスタートしました。その頃は昼間はほとんど人が通
らない、のんびりとした情景でした。店からちょっと歩くと団地があり、子ども達がワイワイといて、幼い子ども連れで引越しして来た人達があまりにも何もなく、子ども会や地域・家庭文庫を続々と作って活動し始めていました。
会留府にも小学生の女の子が皆で遊びに来て“えるふをきれいにする会”を作って掃除(?)をしてくれたり、近くの小学校から動物(犬やニワトリ)を連れて遊びに来た子どもがいたり、私の子どもの頃ほどではなくとも子ども達は外で遊んでいました。(車がこんなに多くなかった)
親子読書会を作って本を読んだり、親子で少し遠くの文化施設を訪ねたりもしました。毎週日曜日にはその頃でた『モモ』などを読んでいて、いつも来てくれた子ども達に一冊全部読んだこともありました。稲毛は若い街で賑やかでした。
けれどあっという間に自動車が多くなり、道は危険になり、子ども達はテレビゲームで遊ぶようになり、あまり外での子ども達の賑やかな声が聞こえなくなってきました。でも、まだ毎週おはなし会をしていて、時々子ども達が読み手にまわって、おとなが聞いたり、ともかくワイワイと賑やかでした。
子ども達のことをいえば、25年たって一番変わったのは子どもを取り巻く時間が早くなったことだと思います。忙しい、疲れたと小学生までが口にする様になり、親子で出かける時は車が多くなり、地域の中で何かするというより、家族単位
で動くよう になりました。
父親不在で母子密着型が多く、父親が来店することはほとんどありませんでしたが、ここ5年位
父親も一緒に来たり、昔、子どもだった頃に店に来て、親になって子どもを連れて来てくれる人が出てきました。(なぜか男の子に多い)何だかてれくさそうに、そして自分が子どもだった頃に良く読んだ本をなつかしそうに選んだりします。
本を読むことが好きな子どもと全然関心のない子ども(おとな)と格差は年々開くばかりですが、一方、とても個性的な子どもが出てきています。その子ども達は私が子どもだった頃には考えられない程の幅の広い知識と行動力を持っています。
先月ま でNGO“国境なき子ども日本”のレポーターとして参加して、その報告を会留府のホームページにたびたび載せてくれた(これからも)五十嵐ひろやくんや、今月から自分の住んでいる所の歴史を調べ、そのレポートが6回連載で始まる神田まどかさん、小学生の頃から音楽バンドにいれてもらって活動している子どもなど、学校という枠を越えて、自分の身体と心をつかって自分を表現する子ども達が増えている様に思います。
本も人も出会いです。会留府に来れば出会いがある、そんな店にしたいと願っています。
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