■会留府のこと〜2002年11月〜
『こどもの本の広場 会留府』の第一期が済みました。
やはり思っていた様に世の中 の状況は非常にきびしく、会留府もたくさんの方が応援してくださったのですが、残念ながらバンザイ!ニコニコというわけにはいきませんでした。
これからのことはスタッフの話し合いでは、今までの会留府がしてきたこと、本とお客様との橋渡し役ということを中心に営業活動を、これからも、これまで以上に力を入れて続けていくということになりました。何か他にいろいろな事をしていきたいとは思っても、まず、会留府という場を安定したものにしていかなければならないので、残念ながらそれをひろげていくという目標をたてる余裕はありません。
けれども、まだまだ日常の生活の中での手渡しをする本屋は必要、ともすれば今以上に必要とされるのではないかというのがみんなの考えです。
子どもの本、いわゆる児童書と言われる本は現代は子どもだけのものではなくなってきています。孫のために絵本を買いにいらっしゃる方は前からありましたが、この頃ではご自身のために絵本を買い求められる方が少しづつですが増えてきました。絵が好きだから、画集よりずっと安くていろいろな絵本があるから、眼のぐわいがあまり良くなくて小さな活字を読むのが大変だから、理由は様々です。
また、いわゆるYA(ヤ ングアダルト)からといわれている本も一応児童書の範囲に入っている(たとえば指輪物語)ことでおとなになっても児童書を読む人も多くなっているのも事実です。それはそれで良いことで、かなり活発に出版されてきています。
ただ、自分に本を手渡 し、橋渡しをしてくれる人の存在を絶対的に必要としている子ども達、やはりそのことを会留府は忘れないようにしたいと思っています。日本の社会そのものはマス化してなかなか個人の顔がみえず、そして、ともかく早く効率良くと突き進んでいる以上、そのことを全面
的に拒否はできないとしても、私達は“ちょっと待って!”と言わなければならないのではないかと、来店される若い親達や子ども達と話をして思います。
学校も図書館も組織や社会の流れの中にどんどん巻き込まれていってしまう中で、本当の自分の場は家庭やひとりひとりという力しかないのではないかと思います。
一方、うれしいことに子どもの時出会った本の記憶を大切にしている若い人達もまた、増えています。お父さんやお母さんが小さかった時に好きだった本をゆっくり選んでいる家族を見るととても嬉しくなります。若い世代に対して色々と否定的なことも言われていますが、ある意味では子どもと一緒になってひとつの世界を共有しているのもこの若い世代です。
小さな本屋の会留府がそんな若い親達の期待にどれだけ答えられるか、電話ではなかなか難しいのですが、来店もメールもFAXも手紙も大歓迎ですから子ども達の本のことなら、まず聞いてみて下さい。
ところで、詩と音楽のことでは大活躍されている谷川俊太郎さんと賢作さんの詩と音楽を楽しむ、会留府25周年記念のイベントの入場券は残り少なくなってきました。ご予約ください。
また、例年のように12月1日〜3日開店記念のセールをします。11月中 旬にサービスカードをお持ちの方にご案内のハガキがいきますので楽しみにしていてください。
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