■会留府のこと〜2002年3月〜
私達児書連(児童書専門店連絡会)のいつものメンバーは、銀座の教文館が児童書の新刊を全点展示を始めたということを聞き及んで、好奇心丸出しに出かけて行きました。あいかわらず誰もが大荷物を持ってのいでたち、まず挨拶をしてしばらく見せていただきました。揃っています。知らない出版社のものもあった、調べ学習系の本まであったのは驚きでした。
教文館は名前のようにキリスト教系の書店です。その8Fは「ナルニア」という児童書専門のフロアーになっています。丁度渋谷にあつた童話屋さんが閉店をした時にOPENした(童話屋さんで働いていた方もいます。)のですが、今度その6Fに新刊の展示室ができたとのこと、東京こども図書館の強い要望と出版社、取次ぎの協力で一年間の新刊を展示販売するとのことでした。
このような試みは過去にはリブリオ出版が出来たばかりの頃池袋で持ったことがあったのですが、間もなく閉じてしまいました。また、童話屋さんも全面
的ではなかったのですがこんな役割をなさっていたように思います。
現在、東京では図書館流通センターが資料室を持っています。(一般には開放していませんが)。それと滋賀県立図書館では以前から貸出の他に新刊が見られるように展示されています。こんなに本が出版されているのに一堂に見ることができない、それどころか場所によっては図書館どころか本屋もない町村がたくさんあります。
ある読者が本を選ぶのに悩むのと同じように、私達本屋もとても悩みます。出来るだけアンテナを高く立てて、新刊情報を見たり、仲間のうちで教えあったり(これは非常に力になります。)していますが、最終的には自分の目で確認しなければなりません。
宣伝文句で仕入れてみたら、全然違っていたり、逆に思いもかけないものだったりということが良くあります。特に訳文と絵は多いように思います。
しかも、出版されて返品までのサイクルが非常に短くなり、公共図書館の納入業者がほぼ一社独占になってきて、どこの図書館へ行っても蔵書構成が金太郎飴状況になってきていたり、児童書を置く本屋がどんどん少なくなっている中で、新刊に万遍なく目を通
すのは至難の技といえます。
会留府は千葉県立図書館の向かいにあります。研修などがあると図書館の人も来店されます。誰であれ本の話ができるのは楽しいことです。5年程前からどうせ見てもらうなら見やすいようにと20册程の新刊を置くコーナーを作りました。(調べ学習系の本は置いてありませんが)
一般のお客様はこのコーナーを気にされる方はほとんどいらっしゃいませんが、図書館の人達等がよく見ていかれるようになりました。それに最近は学校図書館関係の人(残念ながら先生は少なく関心度は低い)やボランティアで読み聞かせ?をしている親たちが利用するようになっています。
一般のお客様には“この頃本屋にはロングセラーがほとんど置いてない”と言われ、一方では“新刊を見る場所がほとんどない”と嘆かれる、これが児童書の世界の一面
でもあるのです。サービスで棚の下を利用して各出版社の目録が置いてあるのですが非常に早くなくなります。持って行かれるお客様が多いのです。
教文館では下段の方にいわゆる調べ学習系の本が並んでいましたが、最近とみにこの種類の本の問い合わせが多くなっているので非常に興味深く感じました。このような本を利用する人の大部分は公共図書館や学校図書館関係の人達だろうと思われます。
教文館の姿勢には本を集めるだけでも困難なことを知っているだけに、ただ、ただ感心する他ないのですが、一方ではどうして滋賀県立図書館のように各県市の公共図書館ができないのか、私には理解の苦しむところです。図書館の人はここに来て見るだけ見て、聞くだけ聞いて、置かれているパソコンで検索して、帰ってほとんど一社独占になっている業者から買うのです。
そこには自分の街の文化を支えているのがどんな人達なのかという配慮が感じられない、同業者として教文館の心いきが感じられるだけに、非常に複雑な思いで帰路につきました。
教文館の皆様どうもありがとうございました。
参加人数は136名、チケット代金と寄付金、計52,800円をペシャワール会に送ります。
1人でも多く生きていって欲しいと願わずにいられません。
5月から会留府のホームページに『親と子どもの千葉の歴史』が始まります。
取り上げる場所を募集します。あなたの家の周り、昔はどんなだったのでしょうか?
小学校高学年の子どもと親、千葉市内で知りたい場所を教えてください。
作者と相談のうえ順序を決める予定です。原稿をお送りしますので、読んで感想をお寄せください。
ライターは『千葉の歴史夜話』著者の畑中雅子さんです。
募集締め切りは3月末日、お名前・ご住所・連絡方法などを
e-mailかFAX:043-227-9193で会留府までお知らせください。
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