■会留府のこと〜2002年1月〜

2001年は公私共に大きな変化のあった年でした。

春、両親の生活の場であった家を取り壊し、そこは木々だけが残ったポッカリとした空き地になりました。でも、すっかり土色の平らになった所はやがて草が茂り、柿も栗も実をつけ、前と変わらず野良猫がうろつき、今は雪が積もり、春の訪れを信じてみんな静かに眠っています。

昔から年の終わりはただただ忙しくて、新しい年を迎える準備ができなくて、日を過ごしてしまうことが多くありました。でも、一晩越せばなんとかまた起き上がって日々の営みが始まるという望みは残されていました。戦争だけはそんな望みを無惨に打ち砕いてしまいます。

そして、戦争は人間が仕掛けるものだということを、日本もその中にしっかり加担したのだということを認めざるをえません。私は戦争を知らない世代になりますが、日本も、自分も加害者の立場にたったということを2001年は痛感しました。

12月私達専門店にとっての大きな関心ごとであった専門書を多く扱っていた本の取次(問屋)の鈴木書店が倒産しました。以前から伝え聞いていたことなので“やっぱり!”と思いながら、その波及するであろう諸々のことを考えると、とても人事とは思えません。

会留府もそうですが、組織を変えることで生き残りを計ろうとする店、けれど残念ながら閉店を決めた店もあります。少子化で本が売れなくなった、本を読まなくなった等いろいろと言われますが、そんなことが原因だとはとても思えません。仲間の人達と話しあったことは以下の理由です。

1:公共図書館、学校図書館、大学図書館が本を買わない。司書の力や教師の力が落ちてきて独自性、専門性が薄くなっていること。

2:流通が巨大になってきて独占化が進んでいること。たとえば東販と日販、大きな出版社(編集なども企画会社に委託して合理化を進める)、大型書店、チェ−ン店になり町の本屋はつぶれている、独占化を伴って商業主義が本の世界を支配してきている。

3:コンピュ−ター化に伴って、その維持管理にお金がかかり公共図書館などではともすれば資料費より多額になってきている。大量 に出版して大量販売しなければとても採算がとれない。

4:機械文明が人間の生活を支配していること。考える、創造することの手段としてのコンピューターに人が依存してしまう、その依存度は年々高くなり、あらゆる年令層に及んでいる。コンピューターは子どもにとってどういうものかということの自覚が大人にない。

会社組織にして1ヵ月がたちました。煩雑でなかなか思ったように運ばないことも多く、苦しい1ヵ月でした。不備なことなどご迷惑おかけすることもたくさんありましたが2002年を迎えることができました。

長い間配達していたところなど、中止になってしまった所なども出てしまいました。定休日は月曜にする予定でしたが取次からの配送のつごう上原則として日曜日にさせていただきます。春からの学校完全5日制で再検討いたします。

ホームページでは5月から新しい企画がはじまります。準備中です。 たくさんの方のお力添えで2002年スタートをきりました。ご意見などお聞かせください。

2002年は飢えと戦いで死ぬ子どもが一人でもなくなり、本の好きな子どもが一人でも増えますように願っています。