■会留府のこと〜2001年11月〜

10月はあっという間に過ぎて、そろそろクリスマスや新年の話がきかれる頃になりました。

ここ数年不況もあって重苦しい新年を迎えます。今年はアフガニスタンに対してのアメリカの戦いがますます拡大していく中で新年を迎えることになるのでしょうか。

ここ2ヵ月あまりで強く感じたことがあります。それは自分の意志で選択することが出来やすくなったと同時に、反面 自分で選択することがこれまた非常に困難になったと、ちょっと考えると反対の現象が現れてきたことです。新聞、ラジオ、テレビ、加えてインターネットで色々なことを知ることができるようになりました。私でさえ、世界の色々な所からメールや情報が入ります。ところが皮肉なことに多くなればなるほど、私の時間、私が私でありたい時間が少なくなってきます。しばし立ち止まって思いを巡らす、そんな時間がなくなって結果 的に選択の幅が狭くなってしまうのです。

でも、行動に立ち上がるのはしやすくなりました。一人でも自分の思いを早くたくさんの人に発信することもできやすくなりました。例えば、今回鴨川に住んでいるきくちさんという女の人が声をあげ、インターネットで呼びかけ、NYタイムズに不戦の広告を出すことができました。たくさんの人が彼女の呼びかけにすばやく賛同したのです。インターネットという顔の見えない呼びかけが、昔では考えられない様な形で人と人とを結びつけたのです。

驚きと同時に、これはますます個人としての意志と自立が必要とされることだと思いました。情報が押し寄せて気をつけないと、ただ流れていくだけなのです。(テレビのように垂れ流しです。)そんな状況が続くと、一体何が必要で何が不必要なのか、どれが真に自分と係わりがあるのか、係わりがあるとしたらどんな係わりがあるのかが解りにくくなってしまいます。

もう一つ感じたことは、私の身の回りの人は直接行動するかどうかは別として、テロもアフガン空爆にはじまったアメリカの行動も支持しない人が多いのですが、(男の子を持った人で将来徴兵されるのではないかと不安があると言った人がいました。)小泉内閣への支持の高さ、この落差はなんだろうと思ったことです。

ともかく、私は子ども達に言葉を伝える、自分の言葉を持って欲しいと本屋をしています。だから本の好きな人になって欲しいと思っています。言葉と、言葉に連なる人と人のつながりを大切にして欲しい、そう考えます。

だからどんなにどういう理由をつけても、暴力、そして戦争には反対とあらためて私の考えを表明したいと思います。こんなことをしています。

反暴力、不戦の意志表示、そして他の人に自分の言葉で呼びかけます。
アフガンの人達、特に子ども達がこの冬を越せる様、生き延びていかれる様、祈ります。具体的には医療と井戸掘りで、現地で活動しているNGOペシャワ−ル会の活動を支持します。

ペシャワ−ル会 http://www1.mesh.ne.jp/~peshawar/