■会留府のこと〜2001年5月〜


会留府らしさは何?

少々肌寒い4月のある日、仲間の人達とジュンク堂池袋店へ行ってきた。日本一、いや世界一の広さを誇る書店である。仲間はみんな小さな児童書専門店のオーナー(この言葉は格好良いが一人で店を切り盛り、つまり社長兼営業マン兼……)リュック、もしくは大きな袋を下げて児童書売り場へ集合。

そのいでたちはついでに問屋へ寄ったり、仲間で本を融通し合うので、本の入った大荷物を持ってということである。でもどこかの図書館みたいに荷物をお預け下さいとは言われない。仲間の人達に加えて出版社の人も2人参加して、なかなかにぎやか。

棚の品揃えからチェック。あまり時間がなかったので各階を見て廻ることができなかつたが、ジュンク堂は各階1フロワーがほぼ1〜2分野になっている。

例えば、ある階は政治、経済であり、文学であったり、児童書はなぜか学習参考書類と一緒のフロアー。他の分野から比べると並べられている本は少ないが、「おはなし」の場所がありカーペットが敷かれ、大きなダイニングテーブルの様なものがあって、そこで自由に本を読んでも良い。

洋書、絵本、読み物、文庫とか、まとめて棚に入っている。この店では他のフロアーもそうだが本を台に平らに積んで並べてある方法より、棚に並べて表紙をみせる方法がとられている。

棚は木の明るいナチョラルな色、広々として本がたくさんあって、どの階にもイスがたくさん置いてあり、皆イスに腰掛けて本をよんでいた。教育書なんかため息がでるくらい本が揃っていた。

お客は各階で支払いをしないでカゴに入れて1階のカウンターでまとめて支払う。だから各階にいる店員さんはお客の相談にのったりしている。

ここまで読まれると“あれ!何かに似ている?”と思われる方もあるだろうが、そう!図書館に似ているのです。しかも大きな公共図書館に。違う事は本は買うことができるということ、古い本は置いてないことくらい。へたな図書館よりよほど充実している。

レファレンス?こそしてみなかったが、あの様子ではこれもへたな図書館より充実しているかもしれない。(学習参考書のところで中学生くらいの男の子達が5〜6人で来ていて、店員さんににぎやかに聞いて相談していた。)

「おはなし」の場所のテーブルでは調べものをしている人がいて、 何冊かの本を棚から出してきてノートに記入していた。整然と本が棚に並べられているのも図書館に似ていた。つまりジュンク堂の主張がないのだ。主張がないのが特色なのも図書館に似ている。

ちなみに神田の三省堂は人と本がゴチャゴチャしていて、至る所にある平台に積まれた本には店員お薦めの本のポップが立っている。“いまこんな本が読まれていますよ!”“この本は凄いですよ!”見て下さい!読んで下さい!買ってください!と言っている。

だから売り場を一周すると“へぇ、こんな本が流行っているのか”等ということが解る。これがジュンク堂に全然ないとは言わないが、ほとんどないに等しい。本は静かに並んでお客の手に取られるのを待っているのである。

会留府は本当に小さい店だから比べ用もないが、やはり専門店としての特色を出していかねばならない。雑誌もないしグッズ類もないし、でも、たくさんの本は置いてないけれど、あそこへ行ったら本だけでなくプラス何かがもらえる、そのプラスは知識であり、楽しさでありたいと……。

とっても良い勉強になりました、ジュンク堂様!