■会留府のこと〜2000年11月〜


年中ほぼ無休の店も世のならいで一週間は月曜日から始まります。

仕入れはほとんど週一回、火曜日か水曜日が多く、水道橋にある取次の店売(各出版社の棚が並んでいて、その棚から必要な本を抜いてくる)に出かけて自分で運んで持ってきます。

お客様がちょうど本屋に行って本を買ってくるようなものです。棚にあれば自分の手で、目で確かめられるし、一番確実で早い方法です。時には神田(神田村と言っています。)にある、小さいけれど特色のある取次を回ってくることもあります。

しかし、この方法はどんどん困った方向になってきました。やはり大きい出版社や書店中心になり、店売を使わないので縮小してきているのと、神田村の再開発もあり、閉めてしまう取次が出てきたことです。

その他、直接出版社に発注した本は週3回配送されます。客注の定期雑誌はこの時に配送されます。以前は大変遅かったのですが、大分改善されて早くなりました。

前の『えるふ通信』に書きましたが、会留府は委託制を取っていないので、ほとんど返品はありません。入ってきた本をチェックして、連絡したり、棚に収めたりして一連の作業が終わります。

一週間といっても、ほとんど配送会社も出版社もお休みなので、5日はあっという間に過ぎてしまいます。

順調に本が入ってくると、お客様に謝ったり、言い訳しないで済むので気分は爽快ですが、遅れるとどこでどうなっているのか調べようがないので困ります。

ところで5年程前から100%近くFAXを使って注文を出すようになりました。出版社によっては電話注文を全く受け付けないところもあります。

間違いが少なくなって(特に数は電話を使うと1冊の注文が10冊もきたり)良いのですが、そのFAXがなかなか繋がらない出版社があって、タイミングが難しい出版社、例えば小学館や岩波書店は要注意です。

そんなこんなで、夜FAXを送る事が多くなりました。地方の出版社にも夜送ります。FAXで困るのは返事をくれるところがまだ少なく、品切れ等の情報が分からなく、本が入ってくるまでヤキモキする事があります。

あわてんぼの私の事とて、もしかしたら違うところへ送ってしまったのかも知れません。最近は前もって登録しておくと、インターネットを使って注文出来る出版社も出てきましたが、まだまだ少数です。

ここまで読まれた方は、そのままお客と本屋の関係にもあてはまる事に気が付かれたと思います。そうです、出版社を本屋に、本屋をお客様にそのまま置き換えられるのです。

FAXやインターネットを使い、どんどん早く便利になるのでしょうが、時には直接お会いして本の話もしたいと思います。