
| ■会留府のこと〜2000年9月〜 本の流通、これは大変複雑でなかなか説明しづらいのですが、お客様が本を買うのにはいくつかの方法があります。(ここでは古本の流通 には触れないでおきます。) まず、本屋・書店を通じて、その他訪問販売、広告やDM、インターネットをつかって直接出版社から、生協から、大きく分けるとこんなところでしょうか。 生協だけは割引が認められていますが、他は再販制というのがあって特殊な本以外全国同一価格で、その定価は出版社が決めます。消費税があるので本体+税という表示がされています。 また、それに従って取次(問屋)の取り分も決められています。ちなみにアメリカは再販制がないので自由価格ですから書店が価格を決めます。大量 に仕入れして、当然この場合は商業原理で安く仕入れることが出来るから安くして大量 に売ります。 日本では出版社によって少し違うのですが、本屋・書店の粗利益が2割ちょっと、つまり本体1000円の本が本屋・書店には780円から800円で入ってきます。地方の出版社や特殊な出版社(キリスト教関係や医学書出版社)岩波書店、高額な美術書などはもっと高くなります。 いままでに扱った中で一番高かったのは医学書で、.96つまり1000円でいうと960円という事がありました。 もう一つ流通で特徴的なのは前回ちょっと触れたように本にも賞味期間があるという事です。本の流通 は委託制で一定の期間(これを賞味期間といったのですが)預かり、雑誌は約3週間、書籍は約3ヶ月置いて売れ残れば返品すれば良いようになっています。 ただ、これも児童書出版社でいえば岩波書店、福音館書店、地方小センターを通 って入ってくる本などは出来ません。それに、預かるという事より、代金は払って返品の分は次の支払いから差し引かれるというようになっています。支払いは月2回ですから、まごまごしていられません。 仕入れ価格が高くて、しかも返品できない岩波書店などの本を、あまりお店で見る事ができないのにはこんな訳があるのです。 送られてくる本を指定する事はできません。指定する事は注文の扱いになり返品もできないし、半月後に請求がきます。そんな訳で書店は必死に期間中で返します。 今、問題になっているこの制度、なにしろ返品率46%もある、2冊に1冊は出版社に返って倉庫でひたすら注文を待つのです。 なかなかベストセラーや売りたい本が送られてこない、小さい本屋にはなかなか入ってこないのに、大きい書店には山積みにされている、時には大きい書店に買いに行ってお客様にそのまま売るという笑えない話があります。 ところで、会留府は取次から自動的に本が送られてくるというシステムではなく、ほとんどの専門店がしているように自主仕入れをしています。 具体的にどうやっているのか、どうしてそんな事をしているのか、次回に続けます。 |