■会留府のこと〜2000年7月〜
店内は6坪ほどの広さしかありません。
間仕切りがあって奥の方が作業スペースになっています。片面に大きなウィンドーがあり、その下は子どもの文庫版や新書版の本が入っています。入り口と小さなカウンターをのぞいて、あと全部に本棚が並んでいます。
本棚は私達の手作り、背の低い裕子のための高さを考えたのですが、置き場に困って本棚の上にまで大型の本が並んでいます。やっぱりこれでは少し狭いと思っています。
だからといってあまり大きな店が必要とは思っていません。基準は子どもが見渡せる広さ、この倍位
が良いのではないでしょうか。
いま、3つある小さなイスは、ときには奪い合いになりますし、ちょっとした植物などを置くと子どもが動き回った時にそれらが邪魔になります。
それに、もう少し広いと本の表紙を見せて並べることができるからです。どうしても本棚には本をさして並べることになります。それだと本の顔が見えません。
おとなでも表紙を見て、中を開けて見ます。まして、絵本や児童書は絵の力が大きい、子どもは必ずおもしろそうな題か、絵が気に入るか、自分で読む子どもだと漢字も含めて読むことができるかどうかで判断します。
特に絵の中に気に入ったもの(自動車とか動物とか)があれば、それだけで読んでみたいと思います。さし絵が自分の気に入らなくてやめてしまう子ども(おとな)はたくさんいます。ちなみに私もそうです。
どんなにおもしろいといわれても、気に入らない絵がついている本は買わない。自分のものにしない。図書館で借りて間に合わせます。
しかたがないので、真ん中に畳一枚程の大きさでキャスターつきの台があって(これは半分に分かれるようになっていて、勉強会の時のテーブルになります。)30冊位
の本が表紙を見せて積まれます。新刊や限定本、特にその時期に会留府でお薦めする本なので、毎月のように変わります。会留府オリジナルの小さなフェアーとでもいったらよいでしょうか。
ところで、何かを飲みながらお店にある本が読めるという大型書店ができてきていますが、あれは本屋というよりスペースを貸している書店?であるというように理解しています。たまには書店で本を買うこともありますが、そういうところは避けて行きません。
お茶を飲みながら本を読む、自分のものでもない本を。食べ物のカケラなんかが入っている図書館の本に出会うととても不愉快になります。
本は見てみなければわからない。ちょっと読んでみたほうが良いに決まっています。
“お父さんが選んであげるからさわってはダメ!(なぜかお父さんが多い)”という親子。“ここは図書館ではないのよ。買うところなのだからきれいにみなければダメ!(なぜかお母さんに多い)”という親子。
ゆっくりと本を選ぶ、そして、たった一冊でも買っていく。そんな親子に出会うと良い人達に買ってもらったねと、ひそかに本に言いながら“ありがとうございました”と、ご挨拶をします。
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